補給物資、万葉集試訳

■補給物資

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万葉集試訳

3066 【承前,百卅七百三。】
 妹待跡 三笠乃山之 山菅之 不止八將戀 命不死者
 妹待(いもま)つと 御笠山(みかさのやま)の 山菅(やますげ)の 止(や)まずや戀(こ)ひむ 命死(いのちし)なずは
 吾妹待望兮 御蓋三笠峰所生 山菅之所如 吾當戀慕無絕時 只要一息仍尚存
佚名 3066

「妹待(いもま)つと」,以等待時之「望見(み)」與「御笠山(みかさのやま)」之「御(み)」雙關之枕詞。
「山菅(やますげ)の」,以上乃藉由「山(やま)」帶出「止(や)まず」之序。

3067 【承前,百卅七百四。】
 谷迫 峯邊延有 玉葛 令蔓之有者 年二不來友【一云,石葛,令蔓之有者。】
 谷狹(たにせば)み 峰邊(みねへ)に延(は)へる 玉葛(たまかづら) 延(は)へてしあらば 年(とし)に來(こ)ずとも【一云(またにいふ)、石葛(いはつな)の、延(は)へてしあらば。】
 以谷迫狹故 長長蔓延隨峰邊 玉葛之所如 此念若延得通者 年間不來無所懼【一云,石葛之所如,此念若延得通者。】
佚名 3067

「玉葛(たまかづら)」,以上乃帶出「延(は)へ」之序。
「延(は)へてしあらば」,若心意能傳達之比喻。
「石葛(いはつな)の」,第三句之異傳。1046原文作「石綱乃」。

3068 【承前,百卅七百五。】
 水莖之 岡乃田葛葉緒 吹變 面知兒等之 不見比鴨
 水莖(みづくき)の 岡葛葉(をかのくずは)を 吹返(ふきかへ)し 面知(おもし)る兒等(こら)が 見(み)えぬ頃(ころ)かも
 水莖瑞城兮 岡地叢生葛葉者 吹返之所如 灼然刻骨甚銘心 君面不見此頃時
佚名 3068

「水莖(みづくき)の」,地名「岡(をか)」之枕詞。
「岡葛葉(をかのくずは)を 吹返(ふきかへ)し」,葛葉背面色白,衍生為顯著、明顯之意。
「面知(おもし)る」,銘記其特徵、外貌。


3069 【承前,百卅七百六。】
 赤駒之 射去羽計 真田葛原 何傳言 直將吉
 赤駒(あかごま)の い行憚(ゆきはばか)る 真葛原(まくずはら) 何傳言(なにのつてこと) 直(ただ)にし良(よ)けむ

 縱赤駒良馬 憚於行兮真葛原 何以憚如是 何須憚恐借傳言 直來相會豈不善
佚名 3069

「い行憚(ゆきはばか)る」,因障礙物而停滯之狀。「い」乃接頭語。
「真葛原(まくずはら)」,雖然對方想來見作者,卻遭某種事情阻礙之比喻。
「何傳言(なにのつてこと) 直(ただ)にし良(よ)けむ」,責怪對方不直接來相會,唯經使者傳言。
亦見於天智紀。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kikirouei/krr02.htm#s0128

3070 【承前,百卅七百七。】
 木綿疊 田上山之 狹名葛 在去之毛 今不有十方
 木綿疊(ゆふたたみ) 田上山(たなかみやま)の 實葛(さなかづら) 在(あり)さりてしも 今(いま)ならずとも
 木綿敷疊兮 近江大津田上山 實葛之所如 吾度其後必相逢 縱令今日隔異地
佚名 3070

「木綿疊(ゆふたたみ)」,木綿製之敷物,「田上山(たなかみやま)」之枕詞。
「實葛(さなかづら)」,以上乃藉葛藤延延不絕之狀,以為「在(あり)さりてしも」之續。
「在(あり)さりて」,「在(あり)し在(あり)て」之略。持續現在之狀態。
「今(いま)ならずとも」,其後省略「必定能相逢」之語。

3071 【承前,百卅七百八。】
 丹波道之 大江乃山之 真玉葛 絕牟乃心 我不思
 丹波道(たにはぢ)の 大江山(おほえのやま)の 實葛(さなかづら) 絕(た)えむの心(こころ) 我(わ)が思(おも)は無(な)くに
 山陰丹波道 御嶽大江山上生 實葛之所如 斷情絕緣薄心者 吾人未嘗持之矣
佚名 3071

「實葛(さなかづら)」,以上乃以不斷絕之物,以為後句之序文。
「絕(た)えむの心(こころ)」,斷絕緣分之想法。
類歌3507。

3072 【承前,百卅七百九。】
 大埼之 有礒乃渡 延久受乃 徃方無哉 戀度南
 大崎(おほさき)の 荒礒渡(ありそのわたり) 延葛(はふくず)の 行方(ゆくへ)も無(な)くや 戀渡(こひわた)りなむ
 紀伊大崎之 荒礒一代所蔓生 延葛之所如 不知何去復何從 唯有戀慕渡日哉
佚名 3072

「荒礒渡(ありそのわたり)」,「渡(わたり)」於此為附近、一帶之意。
「延葛(はふくず)の」,「行方(ゆくへ)も無(な)くや」之序。藉葛蔓延生,不知往何而去之意。
「行方(ゆくへ)も無(な)くや」,對不知何去何從之詠嘆疑問。

3073 【承前,百卅七百十。】
 木綿裹【一云,疊。】 白月山之 佐奈葛 後毛必 將相等曾念【或本歌曰,將絕跡妹乎,吾念莫久爾。】
 木綿包(ゆふづつ)み【一云(またにいふ)、疊(たたみ)。】 白月山(しらつきやま)の 實葛(さなかづら) 後(のち)も必(かなら)ず 逢(あ)はむとそ思(おも)ふ【或本歌曰(あるぶみのうたにいふ)、絕(た)えむと妹(いも)を、我(わ)が思(おも)は無(な)くに。】
 木綿所裹兮【一云,木綿疊薦兮。】 白月山間蔓叢生 實葛之所如 雖然近頃兩相離 吾度其後必相逢【或本歌曰,與妹絕緣斷情者,吾人未嘗有此念。】
佚名 3073

「木綿包(ゆふづつ)み」,白月山之枕詞。蓋以木綿色白云也。
「一云,疊。」,此云或書「木綿疊」。
「實葛(さなかづら)」,後句「逢(あ)はむ」之序。此云實葛根蔓錯綜複雜,就算於茲分開其後又將再纏繞合一。

3074 【承前,百卅七百十一。】
 唐棣花色之 移安 情有者 年乎曾寸經 事者不絕而
 唐棣花色(はねずいろ)の 移易(うつろひやす)き 心有(こころあ)れば 年(とし)をそ來經(きふ)る 言(こと)は絕(た)えずて
 唐棣花色兮 慕戀無常心易移 薄情有之故 歷月經年無盟誓 唯有傳言不曾絕
佚名 3074

「唐棣花色(はねずいろ)の」,「移易(うつろひやす)き」之枕詞。
「移易(うつろひやす)き」,此云對象容易變心、見異思遷。
「年(とし)をそ來經(きふ)る」,無法下定決心而不覺年歲流逝。「來經(きふ)」乃經過之意。

3075 【承前,百卅七百十二。】
 如此為而曾 人之死云 藤浪乃 直一目耳 見之人故爾
 如此(かく)してそ 人死(ひとのし)ぬと云(い)ふ 藤波(ふぢなみ)の 唯一目(ただひとめ)のみ 見(み)し人故(ひとゆゑ)に
 如是甚幾許 戀慕能致人殞命 藤浪波濤之 奉為轉瞬所瞥見 一期一會伊人故
佚名 3075

「如此(かく)してそ」,「如此」指稱自己因為焦於苦練而日漸憔悴之狀態。
「藤波(ふぢなみ)の」,此以藤花比喻萍水相逢一見鍾情之對象的風姿。
「唯一目(ただひとめ)のみ 見(み)し人故(ひとゆゑ)に」,只因為瞥見一眼之人的緣故。類例2311。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m10.htm#2311

3076 【承前,百卅七百十三。】
 住吉之 敷津之浦乃 名告藻之 名者告而之乎 不相毛恠
 住吉(すみのえ)の 敷津浦(しきつのうら)の 勿告藻(なのりそ)の 名(な)は告(の)りてしを 逢(あ)は無(な)くも怪(あや)し
 墨江住吉之 敷津浦間所漂泊 勿告藻所猶 已然委身告名諱 竟不得逢甚恠矣
佚名 3076

「勿告藻(なのりそ)の」,褐藻之一種。以其名與勿告相類,故藉以雙關。
「名(な)は告(の)りてしを」,自身已然掏心置腹,無所保留之心情。類例2747。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m10.htm#2747
「逢(あ)は無(な)くも怪(あや)し」,都做到這個地步,卻仍無法相逢,誠也怪哉。

3077 【承前,百卅七百十四。】
 三佐吳集 荒礒爾生流 勿謂藻乃 吉名者不告 父母者知等毛
 鶚居(みさごゐ)る 荒礒(ありそ)に生(お)ふる 勿告藻(なのりそ)の 良(よ)し名(な)は告(の)らじ 親(おや)は知(し)るとも
 鷲鶚水沙兒 所居荒磯勿告藻 汝既名勿告 吾必不洩汝芳名 縱為父母知之矣
佚名 3077

「良(よ)し名(な)は告(の)らじ」,「良(よ)し」為承諾之應答。「告(の)らじ」,表示對方將姓名告訴自己,自己絕對不會洩漏給他人。
「親(おや)は知(し)るとも」,就算兩人的關係被家長察覺。「親(おや)」之原文作「父母」。
異傳歌0363。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m03.htm#0363

3078 【承前,百卅七百十五。】
 浪之共 靡玉藻乃 片念爾 吾念人之 言乃繁家口
 波共(なみのむた) 靡(なび)く玉藻(たまも)の 片思(かたもひ)に 我(あ)が思人(おもふひと)の 言繁(ことのしげ)けく
 隨波逐流兮 漂蕩玉藻之所如 落花雖有意 流水無情我思人 輕浮緋聞不絕耳
佚名 3078

「波共(なみのむた)」,「の共(むた)」為隨之、與共之意。
「靡(なび)く玉藻(たまも)の」,以上藉玉藻單方面地隨波緣岸而來,以為單戀之比喻。
「我(あ)が思人(おもふひと)の 言繁(ことのしげ)けく」,世人對自身單戀之心上人之花心風流傳言不絕於耳。

3079 【承前,百卅七百十六。】
 海若之 奧津玉藻乃 靡將寐 早來座君 待者苦毛
 海神(わたつみ)の 沖玉藻(おきつたまも)の 靡寢(なびきね)む 早來坐(はやきま)せ君(きみ) 待(ま)たば苦(くる)しも
 海神綿津見 瀛津深邃千尋下 玉藻寢蕩漾 只願吾君早日來 苦守空閨甚難耐
佚名 3079

「海神(わたつみ)の」,海神、亦轉指作汪洋大海。原文「海若」乃漢語,海神之名。
「沖玉藻(おきつたまも)」,「沖(おき)」於茲指海底。
「靡寢(なびきね)む」,隨對方之意橫躺身軀而寢。

3080 【承前,百卅七百十七。】
 海若之 奧爾生有 繩乘乃 名者曾不告 戀者雖死
 海神(わたつみ)の 沖(おき)に生(お)ひたる 繩海苔(なはのり)の 名(な)は嘗(かつ)て告(の)らじ 戀(こ)ひは死(し)ぬとも
 海神綿津見 千尋瀛津所生息 繩海苔所如 吾誓必不告汝名 縱令戀死心不渝
佚名 3080

「繩海苔(なはのり)」,與「名(な)は告(の)り」同音而雙關。
「名(な)は嘗(かつ)て告(の)らじ」,絕對不會將戀人之名諱告諸他人。海誓山盟之言語。

3081 【承前,百卅七百十八。】
 玉緒乎 片緒爾搓而 緒乎弱彌 亂時爾 不戀有目八方
 玉緒(たまのを)を 片緒(かたを)に縒(よ)りて 緒(を)を弱(よわ)み 亂(みだ)るる時(とき)に 戀(こ)ひざらめやも
 洽猶以單絲 一縷所貫珠玉矣 縱令繩將絕 散落狂亂失心性 豈得抑此慕情哉
佚名 3081

「片緒(かたを)に縒(よ)りて」,一般絲繩以雙股編織而成,一縷絲則易斷。用以比喻單戀時之不安情愫。
「緒(を)を弱(よわ)み 亂(みだ)るる時(とき)に」,藉由絲繩斷絕之時,珠玉散落一地紛亂之狀,比喻因苦戀而心神錯亂。
類想歌2791。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m11.htm#2791

3082 【承前,百卅七百十九。】
 君爾不相 久成宿 玉緒之 長命之 惜雲無
 君(きみ)に逢(あ)はず 久(ひさ)しくなりぬ 玉緒(たまのを)の 長命(ながきいのち)の 惜(を)しけくも無(な)し
 與君隔異地 相別之日去已久 玉緒魂絲矣 渾渾噩噩此長命 縱令捨之無所惜
佚名 3082

「玉緒(たまのを)の」,「長(なが)き」之枕詞。
「長命(ながきいのち)の 惜(を)しけくも無(な)し」,相對於被苦戀所折磨,死不足惜。

3083 【承前,百卅七百二十。】
 戀事 益今者 玉緒之 絕而亂而 可死所念
 戀(こ)ふる事(こと) 增(ま)される今(いま)は 玉緒(たまのを)の 絕(た)えて亂(みだ)れて 死(し)ぬべく思(おも)ほゆ
 戀慕無以抑 憂情徒增此頃時 玉緒魂絲矣 吾命悶絕心紊亂 殆至毀滅念可死
佚名 3083

「增(ま)される今(いま)は」,「增(ま)される」指增進、發展。
「玉緒(たまのを)の」,「絕(た)え」之枕詞,與「亂(みだ)れ」亦為緣語關係。
「絕(た)え」,於茲有「心絕」之意,『新撰字鏡』云:「困悶、心煩也,悶絕也。こころたゆ。」

3084 【承前,百卅七百廿一。】
 海處女 潛取云 忘貝 代二毛不忘 妹之容儀者
 海人娘子(あまをとめ) 潛採(かづきと)ると云(い)ふ 忘貝(わすれがひ) 世(よ)にも忘(わす)れじ 妹(いも)が姿(すがた)は
 人云海女所 沉潛千尋滄溟下 所採忘情貝 然縱海枯石為爛 吾必不忘妹光儀
佚名 3084

「忘貝(わすれがひ)」,鮑魚之貝殼,俗信以為持之可以忘情。
「世(よ)にも忘(わす)れじ」,「世(よ)に」表人生之中,與取消呼應並用則有「絕對不會」之意。

3085 【承前,百卅七百廿二。】
 朝影爾 吾身者成奴 玉蜻 髣髴所見而 徃之兒故爾
 朝影(あさかげ)に 我(あ)が身(み)は成(な)りぬ 玉限(たまかぎ)る 髣髴(ほのか)に見(み)えて 去(い)にし兒故(こゆゑ)に
 稀薄淡闇兮 晨曦朝影吾身成 玉剋魂極兮 髣髴朦朧所瞥見 不知所向之子故
佚名 3085

「朝影(あさかげ)に 我(あ)が身(み)は成(な)りぬ」,化作如晨曦之影子般淡薄不明確之物。比喻戀情痛苦不生。不知何去何從。
2394重出。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m11.htm#2394

3086 【承前,百卅七百廿三。】
 中中二 人跡不在者 桑子爾毛 成益物乎 玉之緒許
 中中(なかなか)に 人(ひと)とあらずは 桑子(くはご)にも 成(な)ら益物(ましもの)を 玉緒許(たまのをばかり)
 較於渾噩而 不上不下為人者 不若化桑蠶 可免情長憂苦哉 縱令玉緒火光間
佚名 3086

「中中(なかなか)に」,中途半端,不上不下。
「人(ひと)とあらずは」,比起身為人而活下去。
「桑子(くはご)にも」,「桑子」乃「蠶」之別名。
「玉緒許(たまのをばかり)」,蠶自幼蟲至結繭那短暫之一生。
伊勢物語』第十四段有類歌。

3087 【承前,百卅七百廿四。】
 真菅吉 宗我乃河原爾 鳴千鳥 間無吾背子 吾戀者
 真菅良(ますげよ)し 宗我川原(そがのかはら)に 鳴(な)く千鳥(ちどり) 間無(まな)し我(わ)が背子(せこ) 我(あ)が戀(こ)ふらくは
 真菅良且秀 河內宗我川原間 爭鳴川千鳥 此起彼落無間斷 我戀兄子無絕時
佚名 3087

「真菅良(ますげよ)し」,「宗我」之枕詞。蓋冠以當地物產以譽之。而「菅(すげ)」與「蘇我(そが)」音類,『推古紀』有「真蘇我よ、蘇我の子等は」云云。
「宗我川原(そがのかはら)」,宗我川之川原。
「鳴(な)く千鳥(ちどり)」,以上為「間無(まな)し」之序。

3088 【承前,百卅七百廿五。】
 戀衣 著楢乃山爾 鳴鳥之 間無時無 吾戀良苦者
 戀衣(こひごろも) 著奈良山(きならのやま)に 鳴鳥(なくとり)の 間無(まな)く時無(ときな)し 我(あ)が戀(こ)ふらくは
 戀衣不離身 貼肌著馴奈良山 鳴鶴之所如 毫無間歇無止時 我戀故舊慕伊人
佚名 3088

「戀衣(こひごろも) 著奈良山(きならのやま)に」,戀衣乃以肌身不離比喻愛意永不忘懷之語。又以衣服著慣貼身,以為同音奈良之序。
「鳴鳥(なくとり)の」,以上以鳥聲不絕於耳以為「間無(まな)く」之序。
類歌 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m04.htm#0760

3089 【承前,百卅七百廿六。】
 遠津人 獵道之池爾 住鳥之 立毛居毛 君乎之曾念
 遠人(とほつひと) 狩道池(かりぢのいけ)に 住鳥(すむとり)の 立(た)ちても居(ゐ)ても 君(きみ)をしそ思(おも)ふ
 遙遙遠人兮 飛雁巡來獵道池 棲鳥之所如 坐立不安心忐忑 胸懷滿溢總念君
佚名 3089

「遠人(とほつひと)」,住在遠方之人。將自北國飛來過冬之飛雁擬人化之表現。又以「雁(かり)」、「獵(かり)」同音,而為獵路之枕詞。
「住鳥(すむとり)」,以上藉水鳥飛而復降之狀,而為坐立難安之比喻。

3090 【承前,百卅七百廿七。】
 葦邊徃 鴨之羽音之 聲耳 聞管本名 戀度鴨
 葦邊行(あしへゆ)く 鴨羽音(かものはおと)の 音(おと)のみに 聞(き)きつつ元無(もとな) 戀渡(こひわた)るかも
 洽猶徃葦邊 鴨摶翅音之所如 羽聲甚喧囂 聞之莫名摧憂情 不覺戀慕度終日
佚名 3090

「葦邊行(あしへゆ)く」,飛往葦邊之葦鴨。藉由鴨之習性所生之修飾語。
「鴨羽音(かものはおと)の」,以上乃「音(おと)のみに」之序。
「音(おと)のみ」,此「音」指有關心上人之傳聞。

3091 【承前,百卅七百廿八。】
 鴨尚毛 己之妻共 求食為而 所遺間爾 戀云物乎
 鴨(かも)すらも 己(おの)が妻共(つまどち) 求食(あさ)りして 後(おく)るる間(あひだ)に 戀(こ)ふと云物(いふもの)を
 縱令葦鴨者 欲與妻共為求食 出雙而入對 所遺之間患相思 況乎吾身為人哉
佚名 3091

「鴨(かも)すらも」,連鴨都...。以輕微之物映射重要事物之筆法。
「己(おの)が妻共(つまどち)」,「妻」於此指配偶,並不單指妻子。「共(どち)」表同伴。
「求食(あさ)り」,尋求食物。覓食。
「後(おく)るる間(あひだ)」,原文「所遺」表示被留下來。

3092 【承前,百卅七百廿九。】
 白檀 斐太乃細江之 菅鳥乃 妹爾戀哉 寐宿金鶴
 白真弓(しらまゆみ) 斐太細江(ひだのほそえ)の 菅鳥(すがどり)の 妹(いも)に戀(こ)ふれか 寐(い)を寢兼(ねか)ねつる
 白檀真弓兮 斐太細江所棲息 菅鳥喚哀啼 蓋是戀妻寂寥哉 反覆輾轉寐難眠
佚名 3092

「白真弓(しらまゆみ)」,白木之弓。「斐太」之枕詞。
「斐太細江(ひだのほそえ)」,所在未詳。或云飛驒國,或云奈良橿原市樋野。
「菅鳥(すがどり)の」,聞鳥之聲而摧出相思之情,以為其亦戀妻而悲鳴。

3093 【承前,百卅七百三十。】
 小竹之上爾 來居而鳴鳥 目乎安見 人妻姤爾 吾戀二來
 篠上(しののうへ)に 來居(きゐ)て鳴鳥(なくとり) 目(め)を安(やす)み 人妻故(ひとづまゆゑ)に 我戀(あれこ)ひにけり
 洽猶篠竹上 來居鳴鳥之所如 以其貌姝麗 雖然夙作他人妻 我戀魂顛情意亂
佚名 3093

「來居(きゐ)て鳴鳥(なくとり)」,以上乃「目(め)を安(やす)み」之序。或以小鳥瑰麗以為容姿美麗之修飾。
「目(め)を安(やす)み」,耐看,好看。


3094 【承前,百卅七百卅一。】
 物念常 不宿起有 旦開者 和備弖鳴成 雞左倍
 物思(ものおも)ふと 寐(いね)ず起(お)きたる 朝明(あさけ)には 詫(わび)て鳴(な)くなり 庭鳥(にはつとり)さへ
 以陷憂思故 輾轉難眠不得寢 翌日朝明時 報曉啼音聲萎靡 雄雞汝亦失意哉
佚名 3094

「物思(ものおも)ふと」,「と」用以指稱無法成眠之原因。
「詫(わび)て鳴(な)くなり」,「詫(わび)」表因失望而了無氣力之狀。「なり」為傳聞推定詞。
「庭鳥(にはつとり)」,公雞。當時放飼用以報曉。

3095 【承前,百卅七百卅二。】
 朝烏 早勿鳴 吾背子之 旦開之容儀 見者悲毛
 朝烏(あさがらす) 早(はや)く勿鳴(なな)きそ 我(わ)が背子(せこ)が 朝明姿(あさけのすがた) 見(み)れば悲(かな)しも
 嗟乎朝烏矣 汝莫早啼報曉至 親親吾夫子 朝明歸去身影者 見之欷歔我心悲
佚名 3095

「朝烏(あさがらす) 早(はや)く勿鳴(なな)きそ」,表示翌朝男子聞朝烏之聲而離去,視其背影悲從衷來,感嘆離別之愁而詠。

3096 【承前,百卅七百卅三。】
 柜楉越爾 麥昨駒乃 雖詈 猶戀久 思不勝焉
 馬柵越(ませご)しに 麥食駒(むぎはむこま)の 罵(の)らゆれど 猶(なほ)し戀(こひ)しく 思兼(おもひか)ねつも
 其猶越馬柵 荒食麥穗駒所如 雖然責罵者 依然猶戀不可抑 思念之意情難忍
佚名 3096

「馬柵越(ませご)しに」,馬柵為牧場不令馬匹逃走而架設之圍柵。
「麥食駒(むぎはむこま)の」,引出「罵(の)らゆれど」之序。馬匹越過柵欄,偷吃未採收之麥穗,遂遭訓斥。
「罵(の)らゆれど」,「罵(の)る」與「告(の)る」同源,責罵之意。
「猶(なほ)し」,依然、依舊。
「思兼(おもひか)ねつも」,無法忍耐。

3097 【承前,百卅七百卅四。】
 左檜隈 檜隈河爾 駐馬 馬爾水令飲 吾外將見
 小檜隈(さひのくま) 檜隈川(ひのくまがは)に 馬留(うまとど)め 馬(うま)に水飼(みづか)へ 我外(われよそ)に見(み)む
 小檜隈也兮 還願駐馬檜隈川 飼之以清水 妾身只冀遙遙望 暼見君影慰我心
佚名 3097

「小檜隈(さひのくま)」,地名「檜隈(ひのくま)」之枕詞。
「水飼(みづか)へ」,餵動物喝水。
古今和歌集』1080 日女歌「ささの隈 檜の隈河に 駒止めて 暫し水飼へ 影をだに見む」 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kokin/kk20.htm#1080

3098 【承前,百卅七百卅五。】
 於能禮故 所詈而居者 驄馬之 面高夫駄爾 乘而應來哉
 己(おの)れ故(ゆゑ) 罵(の)らえて居(を)れば 青馬(あをうま)の 面高夫駄(おもたかぶだ)に 乘(の)りて來(く)べしや
 誠是因汝故 吾遭責罵逢訓斥 驄馬青馬之 面高夫駄役馬矣 豈宜駕之來會哉
紀皇女 3098

 右一首,平群文屋朝臣益人傳云:「昔多紀皇女竊嫁高安王被嘖之時,御作此歌。」但高安王左降,任之伊與國守也。

「己(おの)れ故(ゆゑ)」,「己(おの)れ」為咒罵時之第二人指稱詞。
「青馬(あをうま)」,灰馬。原文書「驄馬」。
「面高夫駄(おもたかぶだ)」,「夫駄(ぶだ)」為運貨用之使役馬。責罵男方騎著高傲無禮之粗俗馬匹來會,害作者被斥責。無關事實馬種,此以主人鄙俗,則馬亦不識相之云爾。