日本神話導讀

■日本神話導讀與源鄉・伊勢

8/24、台湾桃園市楊梅区の方圓書房で、日本神話と伊勢祭祀を話すことに成ります。
https://www.facebook.com/events/413418916168936/
日本書紀をメインに、古事記、舊事本紀、古語拾遺をもって日本神話を紹介、そして古今集萬葉集等をも話す予定であります。
たまたま台湾にいらっしゃる方、よかったら聞いていただければと。


万葉集試訳

3099 【承前,百卅七百卅六。】
 紫草乎 草跡別別 伏鹿之 野者殊異為而 心者同
 紫草(むらさき)を 草(くさ)と別別(わくわ)く 伏鹿(ふすしか)の 野(の)は異(こと)にして 心(こころ)は同(おな)じ
 莫令傷紫草 細心揀別除野草 伏鹿之所如 我倆雖然棲異野 心心相繫如膠漆
佚名 3099

「紫草(むらさき)」,可用作藥品、染料而被栽培。
「草(くさ)と別別(わくわ)く」,中止形重覆語。細心地選別紫草與雜草,不傷紫草地拔除野草。
「野(の)は異(こと)にして」,「野」指居住空間,與鹿所生息之原野比喻人物理上之距離。

3100 【承前,百卅七百卅七。】
 不想乎 想常云者 真鳥住 卯名手乃社之 神思將御知
 思(おも)はぬを 思(おも)ふと言(い)はば 真鳥住(まとりす)む 雲梯杜(うなてのもり)の 神(かみ)し知(し)らさむ
 若心實不念 口上佯言慕念者 真鳥鷲所棲 大和橿原雲梯社 神將知悉降神
佚名 3100

「思(おも)はぬを」,を乃逆接用法。
「真鳥住(まとりす)む」,雲梯之枕詞。真鳥乃鷲。「雲梯社」亦見於1344。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m07.htm#1344
「神(かみ)し知(し)らさむ」,「知らさむ」為處罰之意。
類歌0561、0655。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m04.htm#0561 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m04.htm#0655

3101 問答歌 【廿六第一。】
 紫者 灰指物曾 海石榴市之 八十街爾 相兒哉誰
 紫(むらさき)は 灰差(はひさ)す物(もの)そ 海石榴市(つばきち)の 八十衢(やそのちまた)に 逢(あ)へる兒(こ)や誰(たれ)
 所謂紫染者 藉由椿灰所煉矣 海石榴市之 人聲鼎沸八十衢 所逢伊人是誰哉
佚名 3101

「紫(むらさき)は 灰差(はひさ)す物(もの)そ」,「海石榴市(つばきち)の」之序。紫染之染料乃由海石榴木之灰為媒染劑,故名。
「逢(あ)へる兒(こ)や誰(たれ)」,歌垣之時,對眼前女子提問之語。向異性探問名諱,有求婚之意涵。

3102 【承前,廿六第二。】
 足千根乃 母之召名乎 雖白 路行人乎 孰跡知而可
 垂乳根(たらちね)の 母(はは)が呼名(よぶな)を 申(まを)さめど 道行人(みちゆきびと)を 誰(たれ)と知(し)りてか
 恩育垂乳根 慈母所喚吾名諱 雖欲相告者 然而萍水道行人 不知汝性是孰何
佚名 3102

 右二首。

「母(はは)が呼名(よぶな)を」,名諱。古俗以為,令他人得知己身名諱,將招來禍害。是以只有親人與配偶者可知其名。
「申(まを)さめど」,「言ふ」之謙讓語。當時發音多做「申(まう)す」。
「道行人(みちゆきびと)を」,路上萍水相逢之人,指前歌作者。
「誰(たれ)と知(し)りてか」,其下省略「告るべき」之反語表現。
與前曲為歌垣之曲。

3103 【承前,廿六第三。】
 不相 然將有 玉梓之 使乎谷毛 待八金手六
 逢(あ)は無(な)くは 然(しか)もありなむ 玉梓(たまづさ)の 使(つかひ)をだにも 待(ま)ちや兼(か)ねてむ
 汝命不來逢 吾知理實有苦衷 玉梓華杖兮 何以縱令君使人 其亦曠日難待哉
佚名 3103

「逢(あ)は無(な)くは」,男方不打算相會。
「然(しか)もありなむ」,「然(しか)」表無法來會之原因。「あり」為無奈之容認。
「玉梓(たまづさ)の」,使人之枕詞。
「使(つかひ)をだにも」,「だに」有至少之意。非但本人不來相逢,連請使人帶來書信亦不可得。
類歌2548。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m11.htm#2548

3104 【承前,廿六第四。】
 將相者 千遍雖念 蟻通 人眼乎多 戀乍衣居
 逢(あ)はむとは 千度思(ちたびおも)へど 蟻通(ありがよ)ふ 人目(ひとめ)を多(おほ)み 戀(こひ)つつそ居(を)る
 心欲徃相逢 所念雖然千百度 然恐蟻通兮 絡繹不絕眾目多 是以戀慕度終日
佚名 3104
 右二首。

「蟻通(ありがよ)ふ」,往還人數眾多,絡繹不絕之狀。「あり」本指狀態持續,而原文「蟻通」亦有對蟻之行列之雙關意涵。

3105 【承前,廿六第五。】
 人目太 直不相而 盖雲 吾戀死者 誰名將有裳
 人目多(ひとめおほ)み 直(ただ)に逢(あ)はずて 蓋(けだ)しくも 我(あ)が戀死(こひし)なば 誰(た)が名(な)ならむも
 汝云眾目多 忌憚蜚語不與逢 亦有所思 有朝一日吾戀死 孰之浮名將傳哉
佚名 3105

「人目多(ひとめおほ)み」,「人目多みと」之略,表示不與會面之原因、藉口。
「誰(た)が名(な)ならむも」,威脅對方,如果自己死於苦戀,最後傳出的流言必然與女方有關。

3106 【承前,廿六第六。】
 相見 欲為者 從君毛 吾曾益而 伊布可思美為也
 相見(あひみ)まく 欲(ほ)しきが為(ため)は 君(きみ)よりも 我(あれ)そ勝(まさ)りて 不審(いふかし)みする
 雖欲與相見 然慮廝守能久長 較於君所念 妾身慕戀實更勝 奈何伊人不察哉
佚名 3106

 右二首。

「相見(あひみ)まく 欲(ほ)しきが為(ため)は」,正因為想要相見,更希望能長相廝守,故不願因為一時之激情而壞了大事。
「不審(いふかし)み」,此表不解對方之心境。
對於前曲男性之歌,女方所回之答歌。

3107 【承前,廿六第七。】
 空蟬之 人目乎繁 不相而 年之經者 生跡毛奈思
 空蟬(うつせみ)の 人目(ひとめ)を繁(しげ)み 逢(あ)はずして 年經(としのへ)ぬれば 生(い)けりとも無(な)し
 空蟬憂世兮 畏懼眾目蜚語繁 不相見之間 別離歷月經年來 渾渾噩噩不知生
佚名 3107

「空蟬(うつせみ)の」,生於世上之人們。
「生(い)けりとも無(な)し」,沒有活著的實感。

3108 【承前,廿六第八。】
 空蟬之 人目繁者 夜干玉之 夜夢乎 次而所見欲
 空蟬(うつせみ)の 人目繁(ひとめしげ)くは 烏玉(ぬばたま)の 夜夢(よるのいめ)にを 繼(つ)ぎて見(み)えこそ
 既然空蟬兮 眾目流言蜚語繁 漆黑烏玉兮 還願至少夜夢間 可以繼而來見矣
佚名 3108
 右二首。

「人目繁(ひとめしげ)くは」,「繁(しげ)くは」乃假定條件。繼承前曲第二句。
「夜夢(よるのいめ)にを 繼(つ)ぎて見(み)えこそ」,「こそ」表意志、命令、希求。

3109 【承前,廿六第九。】
 慇懃 憶吾妹乎 人言之 繁爾因而 不通比日可聞
 慇懃(ねもころ)に 思(おも)ふ我妹(わぎも)を 人言(ひとごと)の 繁(しげ)きによりて 淀頃(よどむころ)かも
 雖然自肺腑 慇懃所念我伊人 然恐蜚語繁 忌憚人目畏人言 停蹄不通淀頃矣
佚名 3109

「慇懃(ねもころ)に」,打自心底。
「思(おも)ふ我妹(わぎも)を」,「を」在此為逆接用法。
「淀頃(よどむころ)かも」,不去相會、停滯。

3110 【承前,廿六第十。】
 人言之 繁思有者 君毛吾毛 將絕常云而 相之物鴨
 人言(ひとごと)の 繁(しげ)くしあらば 君(きみ)も我(あれ)も 絕(た)えむと言(い)ひて 逢(あ)ひし物哉(ものかも)
 按汝今所言 若懼蜚語不通者 君也復吾也 當初豈誓將絕緣 情念可渝而逢哉
佚名 3110
 右二首。

「繁(しげ)くしあらば」,接續至第四句「絕(た)えむ」。
「逢(あ)ひし物哉(ものかも)」,難道當初是說好一旦有人閒言閒語就斷絕往來,而開始交往的嗎?

3111 【承前,廿六十一。】
 為便毛無 片戀乎為登 比日爾 吾可死者 夢所見哉
 術(すべ)も無(な)き 片戀(かたこひ)をすと 此頃(このころ)に 我(あ)が死(し)ぬべきは 夢(いめ)に見(み)えきや
 手足皆無措 竊自單戀不能抑 比日此頃時 吾身殆將毀滅者 汝命夢中可見哉
佚名 3111

「術(すべ)も無(な)き」,苦戀不已,不知如何是好。
「夢(いめ)に見(み)えきや」,古俗以為,極力思念對方,則己身之靈魂將化作生靈,進入對方夢中。


3112 【承前,廿六十二。】
 夢見而 衣乎取服 裝束間爾 妹之使曾 先爾來
 夢(いめ)に見(み)て 衣(ころも)を取著(とりき) 裝間(よそふま)に 妹(いも)が使(つかひ)そ 先立(さきだ)ちにける
 奉為夢見而 取著衣裳整儀容 為盛裝之間 還未出戶訪伊人 伊人信使先到來
佚名 3112

 右二首。

「裝間(よそふま)に」,整裝之間。打算出門與戀人相會,而打扮儀容。
「妹(いも)が使(つかひ)」,此云送來前曲之女方信使。

3113 【承前,廿六十三。】
 在有而 後毛將相登 言耳乎 堅要管 相者無爾
 在在(ありあり)て 後(のち)も逢(あ)はむと 言(こと)のみを 堅(かた)く言(い)ひつつ 逢(あ)ふとは無(な)しに
 汝云後將逢 兩相別離日已久 信口開河哉 唯有誓言如金堅 無奈未嘗來逢矣
佚名 3113

「在在(ありあり)て」,如是(無法相見之)狀況一直持續。
「後(のち)も逢(あ)はむと」,此為女方以前所述之言語。
「堅(かた)く言(い)ひつつ」,「言(い)ひ」於此指約定。原文「要」者,『廣雅』釋言云:「要,約也。」

3114 【承前,廿六十四。】
 極而 吾毛相登 思友 人之言社 繁君爾有
 極(きはま)りて 我(われ)も逢(あ)はむと 思(おも)へども 人言(ひとのこと)こそ 繁(しげ)き君(きみ)にあれ
 待有朝一日 吾終欲與汝相會 然雖作此念 流言蜚語未嘗絕 浮名如此吾君矣
佚名 3114

 右二首。

「極(きはま)りて」,到頭來、最後。
「人言(ひとのこと)こそ 繁(しげ)き君(きみ)にあれ」,世間關於男子之風流韻事傳言不斷。
板上郎女0647「心には 忘るる日無く 思へども 人言こそ 繁き君にあれ」為類歌。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m04.htm#0647

3115 【承前,廿六十五。】
 氣緒爾 言氣築之 妹尚乎 人妻有跡 聞者悲毛
 息緒(いきのを)に 我(わ)が息繼(いきづ)きし 妹(いも)すらを 人妻也(ひとづまなり)と 聞(き)けば悲(かな)しも
 吾不惜身命 終日戀慕浸愁嘆 然而伊人矣 聽聞已是他人妻 心碎傷悲不得寧
佚名 3115

「息緒(いきのを)に 我(わ)が息繼(いきづ)きし」,(雖因苦戀而痛苦欲死)以思念對方之心情,來維繫自身的生命。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m11.htm#2359
「妹(いも)すらを」,「すらを」表但是、雖然如此,卻...之意。

3116 【承前,廿六十六。】
 我故爾 痛勿和備曾 後遂 不相登要之 言毛不有爾
 我(わ)が故(ゆゑ)に 甚(いた)く勿詫(なわび)そ 後遂(のちつひ)に 逢(あ)はじと言(い)ひし 事(こと)も有(あ)ら無(な)くに
 切莫因我故 失意萎靡如此許 縱然雖如此 吾度從今而後者 並非無由可復逢
佚名 3116

 右二首。

「甚(いた)く勿詫(なわび)そ」,「詫(わび)」乃因失望而垂頭喪氣。
「逢(あ)はじと言(い)ひし 事(こと)も有(あ)ら無(な)くに」,並非從此沒有機會見面。

3117 【承前,廿六十七。】
 門立而 戶毛閇而有乎 何處從鹿 妹之入來而 夢所見鶴
 門立(かどた)てて 戶(と)も閉(さ)したるを 何處(いづく)ゆか 妹(いも)が入來(いりき)て 夢(いめ)に見(み)えつる
 大門既深鎖 戶亦閇而不開矣 吾人有所思 吾妹究經何處來 蓋是相見在夢中
佚名 3117

「門立(かどた)てて」,「立(た)て」表關閉、締戶之意。
「戶(と)も閉(さ)したる」,上鎖。『遊仙窟』有云:「今宵莫閉戶,夢裡向渠邊。」
「夢(いめ)に見(み)えつる」,古俗以為,夢見對方乃對方思念己身深刻所致。

3118 【承前,廿六十八。】
 門立而 戶者雖闔 盗人之 穿穴從 入而所見牟
 門立(かどた)てて 戶(と)は閉(さ)したれど 盗人(ぬすびと)の 穿(ほ)れる穴(あな)より 入(い)りて見(み)えけむ
 大門既深鎖 戶者雖闔不開矣 縱然如此者 蓋經盜人所鑿穴 竊自入來相見哉
佚名 3118

 右二首。

「閉(さ)したれど」,原文「闔」者,『萬象名義』云「閉也。」
「盗人(ぬすびと)の 穿(ほ)れる穴(あな)より」,說不定是藉由想要闖進你家的盜賊所開的洞。戲笑表現。

3119 【承前,廿六十九。】
 從明日者 戀乍將去 今夕彈 速初夜從 綏解我妹
 明日(あす)よりは 戀(こ)ひつつ行(ゆ)かむ 今夜(こよひ)だに 早宵(はやくよひ)より 紐解(ひもと)け我妹(わぎも)

 一旦明日臨 縱令不捨須啟行 至少在今夜 還願早宵速解紐 纏綿溫存與伊人
佚名 3119

「戀(こ)ひつつ行(ゆ)かむ」,就算離情依依,百般不願,亦必須別離。
「今夜(こよひ)だに」,「だに」表「至少」。
「紐解(ひもと)け」,原文多作「綏解」。「綏」本意為乘車時用以握持之繩。

3120 【承前,廿六二十。】
 今更 將寐哉我背子 荒田夜之 全夜毛不落 夢所見欲
 今更(いまさら)に 寢(ね)めや我(わ)が背子(せこ) 新夜(あらたよ)の 全夜(またよ)も落(お)ちず 夢(いめ)に見(み)えこそ
 時已將破曉 豈復眠哉吾夫子 自於新夜起 宵宵全夜無所遺 自然相會在夢田
佚名 3120

 右二首。

「全夜(またよ)も落(お)ちず」,原文「全夜毛不落」,2842有「一夜も落ちず」云云。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m12.htm#2842
類歌3283。

3121 【承前,廿六廿一。】
 吾勢子之 使乎待跡 笠不著 出乍曾見之 雨零爾
 我(わ)が背子(せこ)が 使(つかひ)を待(ま)つと 笠(かさ)も著(き)ず 出(い)でつつそ見(み)し 雨降(あめのふ)らくに
 相思情難忍 為待夫子信使來 不著笠蓋而 迫不及待出而見 縱然雨零無所懼
佚名 3121

「笠(かさ)も著(き)ず」,「著(き)」於此乃戴之意。
2681重出。 https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m11.htm#2681

3122 【承前,廿六廿二。】
 無心 雨爾毛有鹿 人目守 乏妹爾 今日谷相乎
 心無(こころな)き 雨(あめ)にもあるか 人目守(ひとめも)り 乏(とも)しき妹(いも)に 今日(けふ)だに逢(あ)はむを
 無情不識趣 嗚呼雨降不逢時 忌憚避人目 久別伊人不相見 今欲與逢怎奈何
佚名 3122
 右二首。

「心無(こころな)き」,不知體諒他人。逆恨無心事物之擬人語法。
「乏(とも)しき」,此云甚少與戀人相會。
「今日(けふ)だに逢(あ)はむを」,本來計畫至少今日要與之相逢。(但卻因為下雨阻撓。)

3123 【承前,廿六廿三。】
 直獨 宿杼宿不得而 白細 袖乎笠爾著 沾乍曾來
 唯一人(ただひとり) 寢(ぬ)れど寢兼(ねか)ねて 白栲(しろたへ)の 袖(そで)を笠(かさ)に著(き) 濡(ぬ)れつつそ來(こ)し
 形單影隻而 孤寢輾轉難眠故 白妙敷栲兮 衣袖代笠著頂上 沾濡雨中而來矣
佚名 3123

「白栲(しろたへ)の」,袖之枕詞。
「袖(そで)を笠(かさ)に著(き)」,以非笠簑者代用為之。

3124 【承前,廿六廿四。】
 雨毛零 夜毛更深利 今更 君將行哉 紐解設名
 雨(あめ)も降(ふ)る 夜(よ)も更(ふ)けにけり 今更(いまさら)に 君去(きみい)なめやも 紐解設(ひもときま)けな
 雨零降紛紛 夜亦既更宵已深 至於如此者 君豈別離將去哉 不如解紐設床褥
佚名 3124

 右二首。

「雨(あめ)も降(ふ)る 夜(よ)も更(ふ)けにけり」,「降(ふ)る」雖為終止型,卻非文末,乃與次句為並立同位語。
「紐解設(ひもときま)けな」,「設(ま)く」乃準備,「設(ま)うく」之古形。

3125 【承前,廿六廿五。】
 久堅乃 雨零日乎 我門爾 蓑笠不蒙而 來有人哉誰
 久方(ひさかた)の 雨降(あめのふ)る日(ひ)を 我(わ)が門(かど)に 蓑笠著(みのかさき)ずて 來(け)る人(ひと)や誰(たれ)
 遙遙久方天 傾盆大雨滂沱日 在吾屋戶前 不著蓑笠沾身濕 狼狽來者是孰人
佚名 3125

「雨降(あめのふ)る日(ひ)を」,「を」乃逆接用法。分明如此,卻...
「蓑笠(みのかさ)」,此云雨具。
「來(け)る人(ひと)や誰(たれ)」,戲笑表現。

3126 【承前,廿六廿六。】
 纏向之 病足乃山爾 雲居乍 雨者雖零 所沾乍焉來
 卷向(まきむく)の 穴師山(あなしのやま)に 雲居(くもゐ)つつ 雨(あめ)は降(ふ)れども 濡(ぬ)れつつそ來(こ)し
 寧樂纏向之 痛足穴師山頂上 烏雲居不去 雖然大雨降滂沱 狼狽漬濡吾來矣
佚名 3126

 右二首。

「穴師(あなしのやま)」,穴師原文病足,地名亦或書痛足。
「雲居(くもゐ)つつ」,雲層停滯不去之狀。

3127 羇旅發思 【五三第一。】
 度會 大川邊 若歷木 吾久在者 妹戀鴨
 度會(わたらひ)の 大川邊(おほかはのへ)の 若久木(わかひさぎ) 我(わ)が久(ひさ)ならば 妹戀(いもこ)ひむかも
 神風伊勢國 度會大川邊所生 若久木所如 吾若出旅日時久 伊人可將戀我哉
柿本人麻呂 3127

「若久木(わかひさぎ)」,久木之新木。以上乃「久(ひさ)」之序。
「我(わ)が久(ひさ)ならば」,如果我長期在外羈旅的話。(是否會想念我呢?)

3128 【承前,五三第二。】
 吾妹子 夢見來 倭路 度瀨別 手向吾為
 我妹子(わぎもこ)を 夢(いめ)に見(み)え來(こ)と 大和道(やまとぢ)の 渡瀨每(わたりぜごと)に 手向(たむけ)けそ我(わ)がする
 唯冀與伊人 得以相逢在夢間 步行大和道 每逢渡瀨必獻幣 潔齋揖禮祈神貺
柿本人麻呂 3128

「大和道(やまとぢ)」,前往大和國之道路。
「渡瀨(わたりぜ)」,可以徒步或乘馬越渡之淺瀨。

3129 【承前,五三第三。】
 櫻花 開哉散 及見 誰此 所見散行
 櫻花(さくらばな) 咲(さ)きかも散(ち)ると 見(み)る迄(まで)に 誰(たれ)かも此處(ここ)に 見(み)えて散行(ちりゆ)く
 恰猶若春櫻 花開花落之所如 寄物而陳思 此處雜沓八十衢 於茲人逢復離散
柿本人麻呂 3129

「咲(さ)きかも散(ち)ると」,花開花落,猶以花落為重點。
「見(み)えて」,見到茲形。人之聚離,猶花開花落。

3130 【承前,五三第四。】
 豐洲 聞濱松 心哀 何妹 相云始
 豐國(とよくに)の 企救濱松(きくのはままつ) 懇(ねもころ)に 何(なに)しか妹(いも)に 相言始(あひいひそ)めけむ
 筑紫豐前之 企救濱松根所如 慇懃懇意哀 當初何以相言始 今慕伊人心悲痛
柿本人麻呂 3130

 右四首,柿本朝臣人麻呂歌集出。

「企救濱松(きくのはままつ)」,豐前國企救郡面相關門海峽之地域。藉由松根帶出「懇(ねもころ)」之用法。
「何(なに)しか」,質詢理由之疑問副詞。如果現在因為戀情而痛苦不堪,當初何須相見、搭話。

3131 【承前,五三第五。】
 月易而 君乎婆見登 念鴨 日毛不易為而 戀之重
 月變(つきか)へて 君(きみ)をば見(み)むと 思(おも)へかも 日(ひ)も變(か)へずして 戀繁(こひのしげ)けむ
 昨日兩相別 直至月易不得見 胸每懷此念 雖然離別不足日 戀慕情繁已難耐
佚名 3131

「月變(つきか)へて 君(きみ)をば見(み)むと」,與夫君別離,次月之前無法相見。
「日(ひ)も變(か)へずして 戀繁(こひのしげ)けむ」,相對於月易之前無以相見,自身竟然日之未易,已然戀慕不已。

3132 【承前,五三第六。】
 莫去跡 變毛來哉常 顧爾 雖徃不歸 道之長手矣
 莫行(なゆ)きそと 歸(かへ)りも來(く)やと 顧見(かへりみ)に 行(ゆ)けど歸(かへ)らず 道長手(みちのながて)を
 心中有所念 或將追來留我哉 慕然回首者 雖徃不歸人未至 形單影孤涉長途
佚名 3132

「莫行(なゆ)きそと 歸(かへ)りも來(く)やと」,男性作者度量替自己送行的女方,說不定會又追上來挽留自己。
「顧見(かへりみ)」,回頭看。
道長手(みちのながて)を」,路途長遠。