補給物資、万葉集試訳

■補給物資

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万葉集試訳

3415 【承前,七六六三。】
 可美都氣努 伊可保乃奴麻爾 宇惠古奈宜 可久古非牟等夜 多禰物得米家武
 上毛野(かみつけの) 伊香保沼(いかほのぬま)に 植(う)ゑ小水蔥(こなぎ) 如是戀(かくこ)ひむとや 種求(たねもと)めけむ
 上野伊香保 沼間所植小水葱 吾雖非彼蔥 然今苦戀如此者 蓋昔得種蒔因哉
佚名 3415

「上毛野(かみつけの) 伊香保沼(いかほのぬま)に」,蓋為「植(う)ゑ」之序,而雙關於「種求(たねもと)めけむ」。
「植(う)ゑ小水蔥(こなぎ)」,栽培為食用之葱,卷三407以「小水蔥(こなぎ)」比喻年輕女性,此蓋同哉。
「種求(たねもと)めけむ」,「種」引申做原因。後悔自己種下惱戀之原因。

3416 【承前,七六六四。】
 可美都氣努 可保夜我奴麻能 伊波為都良 比可波奴禮都追 安乎奈多要曾禰
 上毛野(かみつけの) 可保夜沼(かほやがぬま)の 馬齒(いはゐつら) 引(ひ)かばぬれつつ 我(あ)を勿絕(なた)えそね
 東國上毛野 可保夜沼間叢生 馬齒莧所如 汝若扯之則殆解 切莫斷絕離我手
佚名 3416

「馬齒(いはゐつら)」,馬齒莧,以上為「引(ひ)かばぬれつつ」之序。
「我(あ)を勿絕(なた)えそね」,期望對方不要斷絕男女關係。
類歌3378。https://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/manyou/m14.htm#3378

3417 【承前,七六六五。】
 可美都氣努 伊奈良能奴麻乃 於保為具左 與曾爾見之欲波 伊麻許曾麻左禮【柿本朝臣人麻呂歌集出也。】
 上毛野(かみつけの) 伊奈良沼(いならのぬま)の 大藺草(おほゐぐさ) 外(よそ)に見(み)しよは 今(いま)こそ增(ま)され【柿本朝臣人麻呂(かきのもとのあそみのひとまろ)が歌集(かしふ)に出(い)でたり。】
 洽猶上毛野 伊奈良沼間叢生 大藺草所如 較於遠觀賞見者 慕情更增不能抑【柿本朝臣人麻呂歌集出也。】
柿本人麻呂 3417

「大藺草(おほゐぐさ)」,蚊帳吊草科多年草,群生於溼地。以上為「外(よそ)に見(み)し」之序。
卷十四,取自人麻呂歌集者有三首。

3418 【承前,七六六六。】
 可美都氣努 佐野田能奈倍能 武良奈倍爾 許登波佐太米都 伊麻波伊可爾世母
 上毛野(かみつけの) 佐野田苗(さのだのなへ)の 群苗(むらなへ)に 事(こと)は定(さだ)めつ 今(いま)は如何(いか)に為(せ)も
 手取上毛野 佐野田苗求占驗 卜以群苗而 雖然占定孰婚者 而今又當為奈何
佚名 3418

「群苗(むらなへ)に 事(こと)は定(さだ)めつ」,群苗未詳,蓋為植田之際,取稻苗之束,依其數奇偶,或長短,以定結婚對象之占卜法。
「為(せ)も」,「為(せ)む」之東國語。

3419 【承前,七六六七。】
 伊可保世欲 奈可中次下 於毛比度路 久麻許曾之都等 和須禮西奈布母
 伊香保夫(いかほせ)よ 奈可中次下(未詳) 思出(おもひど)ろ くまこそしつと 忘(わす)れせ勿(な)ふも
 位居伊香保 可怜若草吾君矣 汝今思他人 然而相依往昔時 還願莫忘仍銘心
佚名 3419

伊香保夫(いかほせ)よ」,未詳。蓋呼喚住在伊香保的愛人。而「よ」原文「欲」屬甲類,一般「呼(よ)」為乙類。
「奈可中次下(未詳)」,難解,仍俟後攷。或云與作者之妹相戀。
「思出(おもひど)ろ」,未詳,「出(ど)ろ」或為「出(づ)る」之東國語訛。

3420 【承前,七六六八。】
 可美都氣努 佐野乃布奈波之 登里波奈之 於也波左久禮騰 和波左可流賀倍
 上毛野(かみつけの) 佐野船橋(さののふなはし) 取放(とりはな)し 親(おや)は放(さ)くれど 我(わ)は離(さか)るがへ
 東國上毛野 佐野船橋遭取放 好事總多磨 雖然汝親欲拆散 然而我倆豈離哉
佚名 3420

「佐野船橋(さののふなはし)」,船橋乃在以綱繩繫留之船上設置橋板之橋。
「取放(とりはな)し」,「放(はな)し」為「放(はな)ち」之東國語訛。比喻女方母親之妨礙行為。
「親(おや)は放(さ)くれど」,「親(おや)」指母親,「放(さ)く」為拆散。

3421 【承前,七六六九。】
 伊香保禰爾 可未奈那里曾禰 和我倍爾波 由惠波奈家杼母 兒良爾與里弖曾
 伊香保嶺(いかほね)に 雷莫鳴(かみなな)りそね 我(わ)が上(へ)には 故(ゆゑ)は無(な)けども 兒等(こら)に賴(よ)りてそ
 但願伊香保 嶺上迅雷莫鳴矣 若是在吾身 縱然落雷無所惜 所冀唯替伊人賴
佚名 3421

「我(わ)が上(へ)」,「我(わ)が上(うへ)」之略。「上(うへ)」乃「關於...」、「對於...」之意。
「故(ゆゑ)は無(な)けども」,「故(ゆゑ)」表委細、事情。
「兒等(こら)に賴(よ)りてそ」,(自身雖然無所謂),如此祈求乃是為了心上人。

3422 【承前,七六七十。】
 伊可保可是 布久日布加奴日 安里登伊倍杼 安我古非能未思 等伎奈可里家利
 伊香保風(いかほかぜ) 吹(ふ)く日吹(ひふ)かぬ日(ひ) 有(あり)と言(い)へど 我(あ)が戀(こひ)のみし 時無(ときな)かりけり
 雖云伊香保 其風時吹時不拂 縱然如此者 唯有吾戀此慕情 海枯石爛無止時
佚名 3422

伊香保風(いかほかぜ)」,在伊香保所吹拂之風,或是由伊香保嶺上吹下之風。
「時無(ときな)かりけり」,毫無間斷。
類歌3670。

3423 【承前,七六七一。】
 可美都氣努 伊可抱乃禰呂爾 布路與伎能 遊吉須宜可提奴 伊毛賀伊敝乃安多里
 上毛野(かみつけの) 伊香保嶺(いかほのね)ろに 降雪(ふろよき)の 行過難(ゆきすぎかて)ぬ 妹(いも)が家邊(いへのあたり)
 洽猶上毛野 伊香保山巔嶺上 降雪之所如 難以過門不駐足 心懸伊人家邸邊
佚名 3423

 右廿二首,上野國歌。

「降雪(ふろよき)の」,「降(ふ)ろ」乃「降(ふ)る」之東國語訛。「雪(よき)」為「雪(ゆき)」之東國語訛。以上借「雪(よき)」而為「行過難(ゆきすぎかて)ぬ」之序文。
「行過難(ゆきすぎかて)ぬ」,無法單純經過。

3424 【承前,七六七二。】
 之母都家野 美可母乃夜麻能 許奈良能須 麻具波思兒呂波 多賀家可母多牟
 下毛野(しもつけの) 三毳山(みかものやま)の 小楢(こなら)のす 真麗(まぐは)し兒(こ)ろは 誰(た)が笥(け)か持(も)たむ
 洽猶下毛野 大和田嶺三毳山 小楢之所如 真麗妙美淑女矣 終將為誰持笥哉
佚名 3424

「小楢(こなら)のす」,「のす」蓋為「なす」之東國語。
「真麗(まぐは)し兒(こ)ろは」,「真麗(まぐは)し」為映入眼簾之美麗事物,『日本書紀私記』云「妙美」。
「誰(た)が笥(け)か持(も)たむ」,「笥(け)」乃餐具之意,引申為嫁作誰人之妻。

3425 【承前,七六七三。】
 志母都家努 安素乃河泊良欲 伊之布麻受 蘇良由登伎奴與 奈我己許呂能禮
 下毛野(しもつけの) 安蘇川原(あそのかはら)よ 石踏(いしふ)まず 空(そら)ゆと來(き)ぬよ 汝(な)が心告(こころの)れ
 心思之所至 下野安蘇川原矣 腳不踏石而 騰空飛至來相會 還望汝能告真情
佚名 3425

 右二首,下野國歌。

「安蘇川原(あそのかはら)よ」,穿過安蘇川之河原。「よ」乃「ゆ」之東國語。
「空(そら)ゆと來(き)ぬよ」,因為想念戀人,不是用走的而是用飛的之誇示表現。
「汝(な)が心告(こころの)れ」,希望對方能告訴作者自己真正的心意。

3426 【承前,七六七四。】
 安比豆禰能 久爾乎佐杼抱美 安波奈波婆 斯努比爾勢毛等 比毛牟須婆佐禰
 會津嶺(あひづね)の 國(くに)を狹遠(さどほ)み 逢(あ)は無(な)はば 偲(しの)ひに為(せ)もと 紐結(ひもむす)ばさね
 會津磐梯嶺 故鄉漸遠路途遙 相隔在異地 不能逢者當偲哉 且當結紐求貺驗
佚名 3426

「國(くに)を狹遠(さどほ)み」,「國(くに)」為出生之故鄉。
「逢(あ)は無(な)はば」,「無(な)は」為「無(な)ふ」之未然型。
「偲(しの)ひに為(せ)もと」,「偲(しの)ひ」蓋為偲草。蓋是見到衣紐而想起妻子。
「紐結(ひもむす)ばさね」,作者要求妻子替自己結紐。