メモ

先日観た『立喰師列伝』では、以下の話があります。

「シナド」とは「風」を意味する古語で『古事記』に登場する「シナドの神」ともその語源を共有ものするである。

立喰師列伝』哭きの犬丸より

記憶のとちょっと違う上に、最近脳内では古事記より日本書紀の漢訓の方が馴染みから、チェックしておきます。

次生、風神、名-志那都比古神
次生、木神、名-久久能智神
次生、山神、名-大山津見神

『古事記』上卷より

ですから、「シナドの神」の漢字表記は「志那都比古(彦)神(しなどひこのかみ)」です。

一書第六曰:伊弉諾尊伊弉冉尊、共生八大洲國。然後、伊弉諾尊曰:「我所生之國、唯有朝霧而熏満之哉。」乃吹撥之氣、化為神。號曰-級長戸邊命、亦曰-級長津彦命。是風神也。

『日本書紀』巻第一 神代上より

日本書紀の本文は「次生、木祖-句句迺馳。次生、草祖-草野姫、亦名-野槌。」だけが有ります、ちょっと寂しいかも。風神のことは、一書第六で「級長戸邊命(しなどべのみこと)」、及び「級長津彦命(しなつひこのみこと)」と呼びます。