続く

昨日が言ったの『万葉集の漢訳と研究』、その作者であるウチの学校の先生の事ですが。
転載の許諾を取りたい為、いろいろ聞き取りました。
ある日本語の先生には「容赦が効かない人、しかも今はアメリカ在住。」、
別の先生に「あの先生はもう90歳くらいですよ。」、最後は人事室で連絡方法を取りました。
以上のコメントもあったので、連絡が取れるかなと不安があります。
試みて電話を掛けると、なんと本人が電話の向こうに居る。(汗)
普段はアメリカに居ますが、丁度台湾に戻るところで間もなくアメリカに戻すという。
誰も知らない筈だったので、よく連絡が取りました、と。
しかも、転載許諾についてを聞くと、思わずあっさりに快諾してくれました。
容赦が効かないという風評を聞いたから、余りも突拍子にビックリしました。
とりあえず、一件落着。めでだし!めでだし!


あと、『万葉集の漢訳よ研究』では、大津皇子関係の歌は、三つとも收録しました。
大津皇子の臨終の歌、大来皇女大津皇子を思う歌、追憶の歌があります。

015訣別(万葉集2:105)
弟赴大和潛送行 三更細語瞬黎明 清涼曉露和酸涙 湿透青杉盡是情
 我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に吾が立ち濡れし


021弔亡弟(万葉集2:165)
幽明兩斷永睽違 一縷孤魂二上飛 月暗山高新塚冷 扉前遙望更傷悲
 うつそみの人なる吾や明日よりは二上山を我が兄と吾が見む

大来皇女


034永訣(万葉集3:416)
磐余池畔水波寒 頻向鳴鴨綣綣看 轉眼一別千古恨 三聲無奈赴陰間
 ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

大津皇子


呉素珠『万葉集の漢訳と研究』

やっぱり、皆にとっては大事な方なんですね、大津皇子とは。