■大日本史
藤原有貞,童齓侍仁明帝,以娣為女御故,殊被寵遇。承和中,為丹波介,不之任,以宮闈之嫌,出為常陸權介,入任右近衛少將。貞觀中,歷備中等守,敘從四位下,為近江權守。十五年,卒。有貞,不以權貴矜物,而有忤其意者,未嘗回避焉。【三代実録。】
http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/dainihonsi/dainihon.htm
■Dies irae 〜Acta est Fabula〜 体験版収録デモ
では一つ、皆様私の歌劇を御観覧あれ。
時よ止まれ──おまえは美しい
──英雄の誕生にて、幕は上がり──
「──」
「……てめぇ」
「なに俺の女ボコってんだ、殺すぞ」
「え、ぁ……えぇ?」
俺の女って、なに?
「マリィ」
「──はい」
名前を呼ばれるのがこんなに気持ちいいなんて初めて知った。
「すまない。俺のせいで、痛かったろ」
「ううん、全然、そんなこと……」
労わりの言葉に心が震えて、声も震える。
わたし平気だよ、大丈夫だから──
「ねえレン、一緒に戦おう」
「え……?」
驚いたような声。可愛い。
だからもっと驚かせたい。喜ばせたい。
あなたをわたしが幸せにしたい。
「一緒に勝とうよ、わたしがなんでもしてあげるから」
「あ、と…その……なに?」
しどろもどろになる彼を無視して、決め台詞。
わたしを抱きしめるレンの手が、ぼろぼろに焼け焦げてるのが許せない。
よくもよくも、よくもこんな──
精一杯怒った顔で睨みつけて、思っきり言ってやろう。
「わたしの男ボコってんじゃないわよ、誰にも渡さないんだから」
──我が女神を抱きしめるか
「言いましたよね。あたしは人殺しだって。だから、ケジメつけないといけないんですよ」
「先輩、蓮のこと好きですか?」
「あいつの駄目なところ、十個くらい言えます?」
「まず、意外に短気。すぐ嘘つく。秘密主義。思ってること口にしない。鈍い振り大好き。カッコつけ。顔可愛いのに褒めると怒る」
「あと、古い」
「実は男尊女卑思考」
「極めつけは、やっぱりあれでしょ」
「みんな一人で片付けようとするところ」
「みんな一人で片付けようとするところ」
──はたまた、傍らの陽だまりを守り抜くか──
「ねえ、これは関係ないんだけど」
「藤井君、綾瀬さんが好き?」
「私のことは、やっぱり嫌い?」
「いい加減、何かいってよ」
「あなたどうして、私のときだけ黙るのよ」
「綾瀬さんのときも、氷室先輩のときも、なんだかカッコイイことを平気な顔で言ってたくせに」
「私にだけ愛想がないのは、やっぱり嫌いだからって、そういうことなの?」
「……」
「言いたくないなら、私は私で勝手に言うけど」
「いいよ、別に」
「じゃあ、一緒に言おうよ」
「出来るだけ大声で、どうせ周りに誰もいないし」
「ね、いいでしょ?」
「……オーケー」
「せーので、いくわよ。さん、はい──」
「俺は──」
「私は──」
「櫻井螢が──」
「藤井蓮が──」
──銳鋒な剣へと手を差し伸べるか──
「物はいらないから、ひとつだけ言うことを聞いてほしい」
それはこの人らしくない、憂いを帯びた口調。
俺は、彼女が何を言おうとしているか分かっていた。
分かっていながら、止めることが出来なかった。
「もう逢いたくない」
きっと、この人はそう言うだろうと分かっていた。
「二度と私に逢わないって約束して」
「学校、楽しかった。キミがいて、綾瀬さんがいて、遊佐君がいて、私こんなだから分かり難いかもしれないけど、キミたちが大好きだ
よ」
「だから……」
──黄金の礎を救い上げるか──
流れ出す魔城(ヴァルハラ)の軍勢(レギオン)か。
結びついた魂(レギオン)の絆か。
今宵、歌劇は未知の世界に至り──
この恐怖劇(グランギニョル)は結末を見る。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8817107
■ゲーテ:「ファウスト」より
http://sces.th.phy.saitama-u.ac.jp/~saso/Faust.html
■三島由紀夫「軽王子と衣通姫」試論
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000045111