インターネットにある電子テキストの利用方法

■インターネットにある電子テキストの利用方法
電子テキストの何か良いなのか、それはまず検索の便利性でしょう。そして、ハイパーリンクの使い勝手さが物を言います。


例えば、この文章を発見しました。
「水江浦嶋子」とは何者か(9)浦島説話研究所より)

『丹後國風土記』「逸文」には主人公の出自に関する貴重な情報が残されている。彼は「日下部首等先祖」と記述されている。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/fuudo/itubun/itubun02.htm#tango

新撰姓氏録』の和泉皇別の条に「日下部首、日下部宿禰同祖、彦坐命之後也」とみえる。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/mokuroku/syoujiroku/syoujiroku.htm#321

日本書紀』「崇神紀」十年九月九日の条によれば、大彦命北陸道武渟川別を東海、吉備津彦を西海、丹波道主命丹波に遣わし、これらの地方を平定させたとみえる。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/syoki/syoki05.htm#sk05_03

元来、仁徳天皇の子の大日下王、若日下王のために河内河内郡日下の地に設けられた御名代部に、その名の起源があることは、『古事記』仁徳条にみえる。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/kojiki/12_1.htm

大日本史』「国郡司表」によれば、丹波・丹後の国司に日下部氏はみえないが、但馬の養夫郡や朝来郡の大領・少領に、大化四年任といわれる日下部表米以下九名がみえる。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/dainihonsi/dainihon.htm#kokugunsi

と、電子テキストへの佐証リンクがどんどん追加できるのは、醍醐味だと思います。
今のところでは、『大日本史』「国郡司表」が序文だけ作成しましたのですが...



クトゥルー〈12〉 (暗黒神話大系シリーズ)

クトゥルー〈12〉 (暗黒神話大系シリーズ)

クトゥルー〈12〉 (暗黒神話大系シリーズ)

R・ブロック「首切り入り江の恐怖」モテないインテリが何で女が軽そうな男に付くのかを悩んだ話が印象的、結局、己が古の邪悪に平伏せて気に入りの女にはもう興味が無くなり生贄として捧げた話。面白がった。モテないインテリの描写がなんか生々しいのが本作の特色ともいえるかも。
ダレース&スコラー「湖底の恐怖」湖底で発見した化石はやかて科学で説明できないものだと分かって、ネクロノミコンからはじめありとあらゆる禁断な文書を調べて『修道士クリタヌスの告白録』で対策法を発見して封印を行って、予想以上の結果が得て化け物が消えた話。ダレースでおなじみ例の旧神の印を持つ小石が便利すぎるが、全体的は好みの仕上げだった。「モスケンの大渦巻き」不死の動物の話、人の考えを有る程度取り込める厄介な存在だが、例の小石で呆気なく消されるのは呆気ない...三人の犠牲者(しかも氷冷な死体に成り果てた)を持って解放できる点は、「邪神の足音」と似てるところがある、確かにあれもダレース&スコラーの作品だった。
ゼリア・ビショップ「墳丘の怪」地底世界で奔放極まらない話、違う科学体系、合成獣、体のパーツを欠落した死せる歩哨など、面白い話満載。オチはワザとらしいがいい。
クトゥルー〈13〉 (暗黒神話大系シリーズ)
クトゥルー〈13〉 (暗黒神話大系シリーズ)

クトゥルー〈13〉 (暗黒神話大系シリーズ)

ダレース「彼方から現れたもの」『修道士クリタヌスの告白録』と旧神の印の封印が解けた話。その告白録は湖底の恐怖で既出した。「エリック・ホウムの死」稀覯書を求める男が本物(例の告白録)に出会い、死んだ話。出来が悪くて無味乾燥。
R・B・ジョンスン「遥かな地底で」
H・ハーゼ「本を守護するもの」禁断の書物をめぐりして予想以上の物とであって、間一髪のところで一命を拾った男だが、もうそれらの書物に興味を失った話。守護者の交代システムは中国語では水鬼など替死鬼を探して自分が自由になれる御伽噺があったが、日本では七人同行らしいなものだろうか。
R・ブロック「哄笑する食屍鬼」食屍鬼夢を観る教授が最後、食屍鬼の一員に成り果てた話。d'Erlette伯爵 の『屍食教典儀』だが、青心社クトゥルーをほぼ全巻読んだけど、それを詳しく関わる話が無さそうな気がする。調べてみればKiernanの作品が収録されていないな、青心社。「ブバスティスの子ら」猫の神性。『妖蛆の秘密』をも言及。人と動物の雑交により神話中の怪物を作り出す話が印象的だった。
H・カットナー「恐怖の鍾」『イオドの書』による伝説、鍾と闇によって召喚される太古の邪悪、「目が要らない、光が要らない」という暗示の描写がいい。まぁ、面白かった。
C・H・トムスン「緑の深淵の落とし子」暗黒の口付けと少し似ているが違う。深淵の種族はどちらと言うと配偶が要り、こういう行為はどちらというとインスマウスを覆う影か。でも父似か母似のどちらにして、ヒロインのカサンドラは魚人間ではなく黒髪美女のようで、性格も人間寄り。但し、カサンドラを殺したところで深淵の種族は現世との接点が失ってあっさりと帰るのはちょっと納得いけないような気が...カサンドラは父似にせよ、深淵の種族の一員でもあるはずだから、それとの交尾によって主人公もカサンドラの父が如く似たような存在、まして新しい接点にならないのかと小一時間。それとも外見が人間寄りなら深淵種族との関連性が極めて薄いという事か?でも物語として面白いからOK。