■涅盤寂靜 VS. Niflheimr Fenriswolf
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■[Dies Irea]愛犬ロボ 「コズミック変質者」大百科
駄目だ、腹が痛い....
■『相州戦神館學園 八命陣』 PV1公開
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ビクビク状態にいる御名方さん
「私……負けたんだ……」
炎上する鋼鉄の暴力装置。
彼女らが最後の戦場として臨んだ戦艦は、今や巨大な棺桶と化していた。
燃えているのは艦だけではない。
彼方に見える陸地もまた、紅蓮の業火に包まれている。
海は愉悦にせせら笑う魔王の貌<かお>であるかのごとく、さらなる絶望を与えてやろうと不気味にうねり、鳴動している。
「きりやれんず きりすてれんず きりやれんず ぐろおりあす」
何一つ、何一つとしてここに希望的なものはない。
混沌<べんぼう>があふれる天の下、勝利の凱歌を謳うがごとく、
楽園の夢を求めた男が播磨外道(はるまげどん)を吟じている。
予想通り、順当に、何のひねりもない結末のみを晒しながら、
ここに地獄の釜が開いている。
今度こそただ一人となった水希は宙を見上げ、
もはや祈るべき如何なることも許されないのだと悟っていた。
「さあ、待たせたね。これからだよ」
なぜなら、この悪魔がこれで終わらせるはずなどないのだから。
未来永劫、永遠に。終わらない。終わらない。終わらない悪夢の始まり。
「今の僕は強いだろう? 愛してくれよ」
「神野ぉぉぉぉぉぉ!!!」
噴きあがる嚇怒<かくど>の念は、いったい誰に対してか。
それすらもはや分からない。
ただ思うことは一つだけ。
彼女の胸にある真実はいつだってその一つだけ。
強い男の人が好きだなんて、
何があっても言ってはいけなかったのだ。
でも……ああ、なぜだろう。
すべてを失い、踏みにじられて、
ただ一人残った自分が百年の眠りから覚めた今……
自分の剣を防ぎ続けるこの武技が、
なぜかどうしようもなく懐かしいのだ(・・・・・・)。
知らず涙が溢れ出そうになってくるほど、
胸の大事な部分を疼かせるのだ。
これは何? 何の呪い?
どうしてそんな、有り得ない夢……
「柊……くん……!?」
「嘘……夢だよ…こんなこと…」
「また……逢えた……」
そう、それは百年に渡る夢と現実の物語。
「ねえ……私、邪魔、かな」
「私に逢わない方が良かったって、思ってる?」
「いいや、それだけはない」
「何があっても、お前が悔やむことなんかないんだ世良」
「誰もそんなこと言ったりしない」
いつか何処かで、前にもこんなことがあったかもしれない。
そんな風に今思うのは、気のせいだろうか。
「なあ、戦うぞ。戦って夢から覚めよう」
「これは俺たち全員が望んだことだ。巻き込んだんでも、巻き込まれたんでもない!」
強いってどういうこと? なぜ強さを求めるの?
その答えをこれから俺たちで形にするんだ。
二度と間違えないように。
誰もこの瞬間を後悔したりしないように。
「またこの朝に帰る!」
ただそれこそが、皆で奉じた
戦<イクサ>の真<マコト>と千<アマタ>の信<イノリ>に他ならないから。
「行くぞ!!」
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