農民暦

世間は陰陽道ブ−ム。
ですが、陰陽師達は何をしているを分かる人は以前より少なくなったではないか?
此処で、陰陽師の代表性な仕事の一つを紹介させて頂きます。それは「造暦」である。


これは、ウチの町の役所が無料配布の、2005年の農民暦というもの。

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ご覧とおり、ローマ字で新暦を表記しながら、漢字で旧暦を表示します。
太陽暦を慣れた人に対する便利なデザインですが、陰陽師が作った暦はこれがありません。
陰陽道に用がないため、老陰陽師平井保昌は新暦を知らん。という帝都物語の記載が有ります。
ですが、四時の移変、気候と天象が旧暦と関わります。農耕人にとって、旧暦が必要なんです。
日本はどうか分からないけど、台湾はこのために、常に農民暦を発行しています。


ところで、新暦と旧暦(太陰暦)の対応表以外、陰陽道における暦は殆ど一致です。
毎日の気候、吉凶、天象を、できる限り詳しく記録することは、陰陽師代表性の仕事です。
確かに明智以降、土御門家の「暦を作る」権力が無くなっていましたが、
この農民暦を見るたびに、古の陰陽師たちの仕事を、少しでも想像できるかな?


インターネットの即日暦はここにあります、興味がある方は是非。
http://lunar.anet.net.tw/
http://much.cdns.com.tw/Calender/