大嘘


「萌え」の起源は平安年間? 『枕草子』から新たな記述発見(虚構新聞社より)
http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2004071101.html
随分旧い(ウソ)記事ですが、私が言うと、「ハァハァ」は上代起源である。


これで、『古事記』と『日本書紀』を見ても如何でしょか?

自其入幸、悉言向荒夫琉蝦夷等、亦平和山河荒藭等而、還上幸時、到足柄之坂本。於食御粮處、其坂藭化白鹿而來立。爾即以其咋遺之蒜片端、待打者、中其目乃打殺也。
故登立其坂。三歎、詔云:「阿豆麻波夜!自阿下五字以音。」故號其國謂-阿豆麻也。

『古事記』中巻より

時、日本武尊毎有顧弟橘媛之情。
故登碓日嶺而東南望之三歎曰:「吾嬬者耶!」嬬、此云つま。故因號山東諸國曰-吾嬬國也。

『日本書紀』景行天皇紀より

日本書紀』の方がまともな漢文で、『古事記』は万葉仮名を兼用する形になります。
正直、文面なら『日本書紀』が上手なのです。が、『古事記』が万葉仮名を用いてこそ、日本武尊の当時の言い方をきちっと伝えるのです。
「吾嬬者耶!」を訳すると「ああ、我が妻よ!」の意味で、『古事記』ではこれを「阿豆麻波夜(あつまはや→吾妻はや)」と読む事を我々に知らせた。


ところで、和歌に馴染み人には判りますが、和歌と上代文学に馴染まない人は多分その「はや」はどんな意味が判らないかもしれません。その人の為に、その「はや」はどんな意味が説明して頂きます。

はや
(連語)


[一]〔係助詞「は」に係助詞「や」の付いたもの〕文中の種々の語に付いて、疑問の意を表す。…は…であろうか。
「近江の海波恐(かしこ)みと風守り年―経なむ漕ぐとはなしに/万葉 1390」


[二]〔係助詞「は」に間投助詞「や」の付いたもの〕


(1)文中の種々の語に付いて、詠嘆の意を表す。…はまあ。
「木の間よもい行き目守(まも)らひ戦へば吾―飢(え)ぬ/古事記(中)」


(2)文末に用いられ、詠嘆の意を表す。…はまあ。…よなあ。
「ほのかなりし月影の見劣りせずば、まほならむ―/源氏(橋姫)」

大辞林より

はい、それは詠嘆の意を表す言葉です。


吾妻は弟橘姫命のことなので、前件のセリフを、今のヲタ用語に翻訳すると、
日本武尊が曰ふ:「弟橘たん(;´Д`)ハァハァ!!」になります。
今、「ハァハァ」は新語と考えられますが、実は「はぁ」がその「はや」から由來する、由緒正しの言葉である。
それは紛れもなく上代からの言葉であり、ヲタクが日本文化の受継者であることを再び証明した。


全部、ウソです。本当に信ずる人があれば困ります...
あと、何で「ハァハァ」が「萌えの最上級系。」に意味するなんで、私にはわからんなぁ...
おまけ、現存する最古の「萌え」を探して(語源blogより)
http://yumo-p.ameblo.jp/entry-994ad772762f4defc56ca719f9b86c79.html


 こんな記事を書いたから、再び不健全サイト指定します。