結訓休み

大日本史

 藤原助,少遊大學,頗涉史傳。弘仁末,歷少判事,為大學助。歷官內外。承和中,拜參議,遷治部卿,為左兵衛督。敘正四位下。性清直,不憚毀譽,廷臣為之跼蹐。仁壽三年,卒,年五十五。【文徳實録。】

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/dainihonsi/dainihon.htm


■dies_fabulamovie_ver2

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それは何の関係もないと思うのだが、余り苛めてもしょうかない。
女はもうすこしからかってやりたい気持ちを抑えながら、上機嫌で鼻歌など歌っている少女へと目を落とした。


そう──
この子は何も知らない。
自分はどういう立場にあるのか、そして彼らがどんな存在であるのかも。


時間がない。時間がないのだ。
己は悪霊。陽だまりがしょせん泡沫の夢ならば、消えゆくことに否はない。
だが、この少女にとっては、その夢こそ唯一の現実であるべきだろう。


だから、今だけはせめて──


ねえ、私はあなたが──


「ねえ、ベアトリス。どこかいたいの?つらそうだよ」


「ん?ああ、こめなさい。そんなことはないんだけど……私おかしい顔をしてたかしら」


「うん。なきそうな顔だった」


「そうだね。戦乙女の名が泣きかねない」


「あなた達は……」


いったい、誰のせいだと思っているのか。
内心噴飯ものだったが、なぜか楽しくなってくるあたり救いようがない。


「君はキレイだよ」


だから、そう言われて頬が熱くなってくるのも、何かの間違いなのだろう。


「ベアトリスはきれい」


「ああ、昔から変わらないね。僕がこんなことを言うのは、生意気かな?」


「……そうね、まったく偉そうに」





「おまえは誰だ」


「私、誰カ……」


「私ノ、名前ハ……」


爆ぜる極大の死の雷──
紫電の化身となった身体ごと爆散させ、これまでで最速最強、最大規模の一撃が放たれる。
その、天をも砕く轟音の中で──


「**ea***ce──k*ch****se*」


怪物の名乗りは、俺の耳に届かなかった。
それに続く、この業の銘も──


"Briah"


"Donner Totentanz──Walküre"




"War es so schmählich,"


自戒と自嘲と少しの自虐、そして多少に冗句を織り交せて綴って詠唱を。


"ihm innig vertraut-trotzt'ich deinem Gebot."


"wohl taugte dir nicht die tör'ge Maid,"


ゆえ、そのときは、眠りの刑に服しましょう。
私を目覚めさせた英雄に、この剣と命を捧げましょう。
だけど──
あなたを超える者でなければ、私は誰にも従わない。


"Auf dein Gebot entbrenne ein Feuer;"


誰も私に近づけないよう、あなた以外のものにならないよう。
たとえ出来の悪い駄目な部下でも、私を譲らないと言ってほしい。


ああ、今思えばなんて青臭い少女趣味。口にするのもが恥ずかしくなる。


"Leb' wohl, du kühnes, herrliches Kind!"


だから、まさか今のあなたが、こんな夢見る乙女の戯言なんかに、乗ってくれるとは思わなくて。
少し嬉しく、そしてかなり恥ずかしく、未だに貴様は小娘なのだと、思われるのは嫌だと感じ──


"ein brautliches Feuer soll dir nun brennen, wie nie einer Braut es gebrannt!"


このベアトリス・キルヒアイゼンが、ブリュンヒルデと違うところを見せねばならない。
私は眠りから目覚めましたよ、ヴィッテンブルグ少佐。
いかなる炎をも破る剣として──今こそあなたを救ってみせる!


"wer meines Speeres Spitze furchtet, durchschreite das feuer nie!"


"Briah"──


剣が、身体が、魂が、戦神の稲妻へと変生する。
それは無明の戦場を照らすため、願い祈った彼女の渇望
血と硝煙に染まった空の下、数多の同胞が道を見失うことなどないように。


敬愛する上官の理想が輝くように。
闇を切り裂く閃光に──英雄たちを栄光に導く戦乙女になりたい。


"Donner Totentanz"


雷速剣舞であり、戦姫の舞踏。
半端な銃弾なんかでは、追い抜き追い越し透過する。


"Walküre"


たとえどんな戦場であろうと、今の彼女は燃やせない。


「だから今、私はこうしてここにいる。血で錆びついたあなたの理想に、再び輝きを灯せるように」


「命令だ、キルヒアイゼン。貴様が懐いていた望みを言うがいい。事によれば、叶えてやれるかもしれん」


「……」


「それとも惰性か?やることもないので、ブレンナーに協力してやろうとでも思っていたのか?」


「いいえ」


「私は私の望みが、ちゃんとありましたよ、少佐」


事実、今だって棄てていない。


「言ったはずです。私には敬愛する人がいると」


ちょっと恐くて、かなり傲慢で、信じられないくらい理想主義者の──


「その人、頭はいいはずなんですけどね。何ていうか、馬鹿ですね。」


「総てにおいて秀でているひとですが、とうやら致命的な欠点があったようです」


それはひどく凡庸で、ありきたりで、およそ彼女らしくないアキレス腱。
いや、ある意味で、だからこそらしいと言うべきなのかも。


「恋は盲目──」


「あなたは、悲しくなるくらい殿方を見る目がありません」


■海が聞こえる・アイがあるから

海がきこえる〈2〉アイがあるから (徳間文庫)

海がきこえる〈2〉アイがあるから (徳間文庫)

再読了。海が聞こえる(無印)を続いて再鑑賞、
始めて読んだ頃は最後のクライマックスしか印象を残ってなかったのですが、
七年渡って再び読んでみると全編が色々と感慨深いところがあります。
やっぱり当時の語言力がへたくそだと再認識しました。どころで実撮ドラマも未見です。


■続・ニコ生FAQ
http://live.nicovideo.jp/gate/lv4777834
http://ch.nicovideo.jp/bbs/co32814

  • 浦木さんのブログ濃すぎワロタ
    • 濃いですか...普通と思いますけど......
  • エネルギー充填120パーセント、耐ショック耐閃光防禦
    • ターゲット、白色彗星帝国!
  • まよちんが駄目なら天野先輩について語って
    • それは薙脱ぎの愛瀬さんに言うべきと思いますが...?頂いた同人誌全部拝見いたしましたよ、負けました。
  • そういや台湾の兵役って楽しいだっけ?
    • 楽しいな訳ないでしょうね、一般論的。
  • ホモいるらしいよ<兵役
    • まぁ、今のところは遭ってないけど
  • 兵士が役者<兵役
    • 違います...
  • 兵役って義務なんですか
    • 義務です。志願する人もいますが、そのつもりがありません。
  • チャットで巫女語るのも嫌だ
    • できればゆっくり話したいところで話したいですが...ここだと直ぐ変な方向に行ってしまいますが...?
  • だから2014年に全廃<徴兵
    • 上手くいけるかな...徴兵制を廃除したいかとアンケートを出したら多分90%、ハイとなりますが、じゃあ募兵制だったら志願しますかと聞いてみるとイイエに成ると思いますね。また、経費面的な問題もありますが...
  • 基隆とキロロって発音似てる
    • キロンとキロロは似てないと思いますが...
  • 役期11年
  • つーより、海岸に地雷ばら撒いたら占領不可能<台湾
    • 後始末は誰がやるんだ...
  • 巫女萌えのエロゲについてじゃなかったけ?
    • ありませんね
  • 民俗学ですねww
    • ああ、民俗学が大好きですよ。柳田も南方も折口も中山も宗像(?)も
  • アニメに出てくるようなふざけた巫女は許せないとか
    • まぁ、テーマによって容許度が違うものの、もっと有職故実を意識して欲しいところです。
  • 台湾に神社ってあったっけ?
    • ありましたよ、台湾神社は海外初の官幣大社でして、ウチの高校も元神社でした。今は廃止されましたが...
  • 巫女さんいないのか
    • いませんね。
  • 台湾にも巫女いますか?シャーマンていうか...
    • 神和系の巫女はいませんが、シャーマンなら少しだけいそうな気がします。日本のイチコかイタコ・ユタあたりみたいなのは残っていると思います。が、なかなか見れないじゃないかと思います。
  • お台場のガンダム見に行った?
    • 残念ながら出来上がったら既に帰国しましたので生で見たことないんですね。
  • 台湾って一神教だっけ?多神教だっけ?
  • 日本の民俗学専門ですか?
    • ...日本の民俗学に興味ありますが、MEMS専門です
  • もしかして博士持ち
  • 29で修士ってリアルニートコース
    • そうならないように頑張ります...一応学校に行ってもバイトの仕事は片手でやってて、またウチが来て欲しいと言ったの企業もありますから大丈夫でしょう
  • がんばれば大丈夫だろう
    • 大丈夫です。一応やればできる方と思います。
  • 巫女のことて日本人もよく知らない
    • 仕方ないんですね。現代では補助神職扱いして、有職故実もよく記録していませんからデータが少ないんです。また、中臣氏(特に藤原氏の興起以来)は巫女の割役が男子の神主に取代され、昔の地位がなくなっていたわけですね。まぁ、広義からみると女性神職は今の巫女より大昔の巫女に近いかもしれませんから私てき可です。


[1] [2] [3] [4] 続く