長髪こそ霊力の徴


大日本史

 清原秋雄,工射藝,善挽強弓。【三代実録。】承和初,為侍從,【續日本後紀、三代実録。】遭父喪解官。明年,詔以本官起之。【三代実録。】伴健岑等謀反,遣秋雄守大枝道。【續日本後紀。】貞觀中,至從四位上右兵衛督。秋雄不修細行,飲酒過差,晚節最甚。十六年,卒,年六十三。【三代実録。】

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/dainihonsi/dainihon.htm


■女の髪

天武天皇十三年閏四月,壬午朔丙戌,又詔曰:「男女,並衣服者有襴無襴及結紐、長紐,任意服之.其會集之日,著襴衣而著長紐.唯男子者有圭冠冠,而著括緒褌.女年四十以上,髮之結不結,及乘馬縱鋤メ,並任意也.別巫、祝之類,不在結髮之例.」

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/syoki/syoki29_2.htm#sk29_10

日本書紀天武天皇十三年閏四月五日の詔に、女の四十歳より以上の者は、髪を結げると結げざるとにかかわらず、自由勝手でよいがとくに巫祝の徒は、結髪しなくてもよいという意味のことを述べている。つまり四十歳以上の女性と、主として巫女の類の者は、結髪よりも髪を垂髪の状態のままであることが望まれていたことが明らかであった。結髪してしまうと、髪が長く垂れなくなってしまう。そのことを神霊を司る巫祝たちが嫌ったらしい。長い髪の毛だったからこそ、巫女の神がかりすることが保証されていたようにも受け取られるのである。

『ヒメの民俗学』より

『ヒメの民俗学』は予想以上に面白かった。最初から面白と思いながらそこまで興味深いとは思いませんでした。女の色<赤><白>其のほかもお勧め。