大碓命の年

大碓命の年
大碓命というのは、日本武尊の兄であり、『古事記』によるとあっさりと日本武尊に殺られたのですが『日本書紀』では生きたままです。
って、何で『古事記』において大碓命日本武尊に殺されたのか、その一因としては大碓命天皇を娶りたい兄遠子と兄遠子を己のものもにしたわけなんです。

古事記』では:

 於是天皇聞看定三野國造之祖,神大根王之女。名兄比賣、弟比賣二孃子。其容姿麗美而,遣其御子大碓命以喚上。故其所遣大碓命勿召上而,即己自婚其孃子,更求他女人,詐名其孃女而貢上。於是天皇知其他女,恆令經長暇亦勿婚而惚也。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/kojiki/10.htm

日本書紀』では:

 景形天皇四年春二月月,天皇聞美濃國造名-神骨之女,兄名-兄遠子,弟名-弟遠子,並有國色。則遣大碓命,使察其婦女之容姿。時大碓命,便密通而不復命。由是,恨大碓命

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/syoki/syoki07.htm#sk07_02

ちなみに、『旧事紀』では以上の記述が『日本書紀』と同じものの、日本武尊の話を省略されました。武尊は大碓命を殺したのか、そして自ら東征へ行ったのか景行天皇に強いられたのかも分かりません。武尊が冬征によって崩御されたことだけは確かめます。
また話がずれますが、一般的皇子の死は”薨”で天皇・皇后こそ”崩”字を用います。例え聖徳太子でさえ、「厩戸豊聡耳皇子命、薨于斑鳩宮。」と”薨”字を使いました。でも、『日本書紀』では武尊の死についてを「崩於能褒野」として表現されました。
それらを良いとして...ホツマツタヱはどうなってしまったのかと言ったら...

春正月天皇   聞在美濃之國造   神骨之女姉   名兄遠子媛妹名
弟遠子媛並   有國色則欲納之   遣大碓皇子   喚之便大碓皇子
行徃美濃國   視之其容貌美麗   遂祕通之以   留美濃居不報命
是時皇子壽   拾壹載身丈八咫   天皇咎無禮   不許入帝都内焉

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/sindaimonji/hotumatutae/hotuma38.htm

粗筋は記紀と違いませんが、大碓命の時年を載ってます。
なんと大碓命が父皇の女を奪ったのは、十一歳の時だったのか!?
ええええええ?この年で??なんという度胸だ、侮れないや大碓命
だから日本武尊に殺されたのか......_| ̄|○


そもそも年から考えば大碓命がオバコンか景行帝がロリコンか、あるいは両方か......


おまけ、ヤマトタケルロリコン疑惑(違う)

本当に、初対面のときに「おまえのような小さな姫を戦場に連れていくのは気がひけるが」というタケル様のセリフを見ながら、「でも、そんなロリ娘を妻にするんでしょ、この鬼畜皇子め…」と思っていたら、まさかの衝撃展開でしたよ。

http://blog.livedoor.jp/kusitama/archives/51869218.html

もう「巫女(オトタチバナたん)は嫁にやらん!」のほうでいいじゃない。
きっと、タケル様の黒い本性を見抜いた兄(穂積氏)が、かわいい妹との結婚に反対する心を歌ったものなんですよ。
兄「妹は料理も下手で、皇子と結婚なんてとてもじゃないですが…」
武「料理なら七掬脛がやりますから、妹さんを嫁にください」
兄「実は妹は一族の巫女なので、処○じゃなくてはならないのです」

…(;´∀`)

http://blog.livedoor.jp/kusitama/archives/51872246.html


追加情報。二可さんのコメント:

二可:

22歳だったんじゃないでしょうか?景行天皇のお年はいくつだったんでしょ?
倭では、収穫に基づいた一年を二回に分ける数え方をしていたのが、後に中国から暦法を導入、
古事記日本書紀で年齢が二分の一になったやや混乱した箇所があるとか…
当時22歳との伝承があったのを単純に半分にしたんちゃいますかね。

古事記でしたけ、今の天皇のご年齢は短くなってしまわれたのです…。

そら、突然その通り半分になりゃ戸惑ったろなあ

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1622109952&owner_id=21061836

浦木裕:
天皇ならともかく、『古事記』では皇子の年は良く分かりませんね。
事実、記紀とも大碓命の年を記してません。

日本書紀』によれば、
景行天皇立太子垂仁天皇三十七年で廿一歳でした。
垂仁天皇崩御は九十九年あので、景行元年の頃は八十四歳になります。
ですが、景行帝六十年崩で一百六歳とも書きられました。そうすると元年の頃は四十七歳のはずなんです。
垂仁帝九十九は実は五十年ならそれほどまちがっていない気もしますが...
とにもかくにも景行帝四年の天皇は八十七歳、もしくは五十歳。


それと、稲日大郎姫の立后は景行二年。
そのあと大碓・小碓の出生記事がありますが、明らかに稲日大郎姫との結婚は二年ではなく、
二年はあくまでも皇后号を送った年でした。それをもって、大碓・小碓の生年は分かりません。


ただし、仲哀帝は成務四十八年立太子で三十一歳。
武尊の子で出生は武尊崩後二十年以上になります。


こういう暦法の混乱だけあって、流石計算するのは不毛と思って書いていませんでした。

22歳ならそれなり妥当な年な気もしますね。



Maxwell's intelligent demon
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/news/contents_j.html?suffix=k&mode=top&topics=12513
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94
マクスウェルの悪魔



■続く、ネコの飲水に関わる話

How Cats Lap: Water Uptake by Felis catus
Pedro M. Reis,1,2,* Sunghwan Jung,3,* Jeffrey M. Aristoff,4,* Roman Stocker1,*,

Animals have developed a range of drinking strategies depending on physiological and environmental constraints. Vertebrates with incomplete cheeks use their tongue to drink; the most common example is the lapping of cats and dogs. We show that the domestic cat (Felis catus) laps by a subtle mechanism based on water adhesion to the dorsal side of the tongue. A combined experimental and theoretical analysis reveals that Felis catus exploits fluid inertia to defeat gravity and pull liquid into the mouth. This competition between inertia and gravity sets the lapping frequency and yields a prediction for the dependence of frequency on animal mass. Measurements of lapping frequency across the family Felidae support this prediction, which suggests that the lapping mechanism is conserved among felines.

  1. Department of Civil and Environmental Engineering, Massachusetts Institute of Technology (MIT), Cambridge, MA 02139, USA.
  2. Department of Mechanical Engineering, MIT, Cambridge, MA 02139, USA.
  3. Department of Engineering Science and Mechanics, Virginia Polytechnic Institute and State University, Blacksburg, VA 24061, USA.
  4. Department of Mechanical and Aerospace Engineering, Princeton University, Princeton, NJ 08544, USA.
  • All authors contributed equally to this work.
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/sci;science.1195421v1?maxtoshow=&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=+cat+water&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT

SCIENCEでは論文本文を別料金にしたので残念ながら本文の入手が失敗しまいた。
でも、関連の付属文献を発見しました。興味ある者はメールください。

http://wiredvision.jp/news/201011/2010111223.html



■補給物資到着