■玉兎の話
何で日本の玉兎は餅を搗いているのかを聞かされました。
確かに、唐土では餅ではなく薬を搗いていた筈なんですね。
適当に検索してみれば、
豊後系浄瑠璃・清元「玉兎」(「玉兎月影勝(たまうさぎつきのかげかつ)」)という曲があります。
実(げ)に楽天が漢詩(からうた)に連ねし秋の名にし負う
http://www.wakana-ryu.net/tamausagi.html
三五夜中の新月の 中に餅つく玉兎 餅じゃござらぬ望月の
月の影勝 飛び団子 (本調子)
ここに言うのは、餅ではなく月影勝団子を搗いていたのですが、
文字の義から察すると団子以前に既に餅の話は定着いたしましたようです。
どころで白居易の漢詩を持ち出しのは面白かったです。
間違って白居易(楽天)が明月の玉兎が餅を搗いたと誤解しそうで危ないです。
って、白居易の漢詩は以下のようです。
銀臺金闕夕沈沈 獨宿相思在翰林
http://yamatouta.asablo.jp/blog/2009/10/05/4615756
三五夜中新月色 二千里外故人心
渚宮東面煙波冷 浴殿西頭鍾漏深
猶恐除l光不同見 江陵卑湿足秋陰
三五夜中新月色、つまり十五日の明月だけ言及されて、
玉兎も餅も全く関係がありませんでした。
では、兎と餅の関係を絞ってみれば、兎餅つまり良幸餅(うさちもち)という話があります。
大昔、弥彦山に沢山の兎が棲んでおり、里へ下りては農民達の大切な田畑を荒らしていた。農民達の苦しみを聞いたなった彌彦大神は、弥彦山にいる兎達を全部集め、田畑を荒らすことのないようにとお諭しになった。すっかり恐れ入った兎達は、以後絶対に里へ下りていたずらをしませんと固く誓い、それからは被害が無くなったという。
http://www.icoro.com/20080423206.html
農民達は彌彦大神に大変感謝し、お諭しを聞いてかしこまり、丸くなった兎の姿を米の粉で表現して奉納した。神はこの菓子を気に入り、「良幸餅(うさちもち)」と名付けられたという。
『風土記』などで良く見られる典型的名称起源(附会)説話です。
恐らく、良幸餅(うさちもち)は元々別の起源がありましたが、(忘れた可能も結構高い)
その名前から想像を馳せて、丸くなった兎の姿を餅だと連想して、
兎餅という名詞を発明したのではありませんか。
そして、中国から「金烏・玉兎」の説話と融合をなしとけったのは、
良幸餅から兎餅へ、兎餅から玉兎の餅搗くへと変化したのだと思います。
もともと、丸くなった兎も、餅も、容易く月に連想されそうではありませんか。
どころで、住吉大社は神功皇后がお祭りされた日が卯の日であり、
住吉大社と兎(うさぎ)との深い結びつきを象徴したものだと言いますが。
住吉という航海の神が月(=玉兎)と深く関わることにも関係あるのではないかと思います。
参考資料:
http://a-zap.net/Dn65+.htm
http://blog.livedoor.jp/nisikawaryu1/archives/51372458.html
http://homepage2.nifty.com/inasho/doudemo/hougaku-siki.htm
http://www.5-i.jp/osake/02/26/index.html
http://www.wakana-ryu.net/tamausagi.html
■ホツマでは弟橘姫は田間道守の娘で穂積氏は養父でした。
http://gejirin.com/src/O/ototatibanahime.html
http://gejirin.com/src/Ho/hotumi.html
http://gejirin.com/src/O/osiyama.html
■篆刻の授業のお約束
http://blog.livedoor.jp/yatanavi/archives/52709327.html
面白かった
■<はやぶさ>快挙 微粒子は小惑星「イトカワ」のものと確認
http://mainichi.jp/select/today/news/20101116k0000e040005000c.html
で直径0.01ミリ以下の微粒子約1500個を回収ってのは正直サンプルが少なさ過ぎで不安でした。無事解析できて何よりです。
■夜空に浮かぶ京都・清水寺の舞台
http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/?1289951899