可能性の獣

前賢故実
和歌は変体かなで書かれてますので殆ど読めませんでした。
御蔭様で中川さんの助けを得て、特定することが出来ます。
敝サイトは翻刻そのまま乗せるのが方針ではありませんが、その為に翻刻をここに乗せます。

藤原富士麻呂

霜つきはてのとりの日/賀茂の臨時の祭に/藤原としゆき朝臣

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/chara/senken/kojitu03.htm#fujiwara_fujimaro

源信(みなもとのまこと)

北辺左大臣
ひとめたにみえぬやまちにたつ雲を/たれすみかまのけふりといふらん

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/chara/senken/kojitu04.htm#minamoto_makoto

中川さん有難うございます。


こちらは藤原良房の和歌なのですが、やまとうたの千人万首と比対してなんとなく自力で特定できました。

藤原良房(ふぢはらのよしふさ)

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/chara/senken/kojitu04.htm#fujiwara_yosifusa


西三條右大臣 藤原良相
延喜六年日本紀竟宴の歌譽田天皇
年へたる古き浮木をすてねばぞさやけき光とほく聞ゆる(新勅撰和歌集490)*1

http://etext.lib.virginia.edu/japanese/imperial_anthologies/shinchokusen/Ano01Sc.html

春澄善縄

本朝文粹對策神仙

對冊

神仙

參議正四位下式部大輔春澄朝臣善繩問

問:玉樓金闕,列真之境難窺。紫府黃庭,群仙之遊斯遠。莫不控乘赤鯉,策馭青牛。飛液祕不死之飡,道引傳長生之術。何以,子晉駕鶴,獨稟輕舉之靈;曼都對人,空造誕漫之語。為道之感,備定於自然。將人之勤。求未有所至。骨錄所屬,既迷其方。形相攸存,亦昧其法。且慈心陰紱,出自誰談。吐故納新,指為孰說。子養材柳市,振響楊庭。宣不憑虛,終通蹠實。

本朝文粋註釈 作者列伝
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/931062/549

小野小町

文屋康秀三河の掾(ぞう)になりて、県見(あがたみ)にはえいでたたじやと、いひやれりける返り事によめる

◎ わびぬれば身をうき草の根をたえてさそふ水あらばいなむとぞ思ふ(古今938)




■読了
機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上)

名高いガンダムユニコーン魑魅魍魎が我が物顔している今の頃ですが、ガンダムがこうあるべきとして打ち出したと言われたガンダムユニコーンなのですが、今になった初めて読むことになります。UC好きな人が絶対好き、とも言われてますが、どうでしょう。一巻だけでは導入部としか言いようがありません。よいも悪いも無く普通と言うか、無難というか、拒否反応がありませんが傑作ともまだいえません。UCガンダムよりというより富野ガンダムよりの方が正しいでしょう。主人公の乗機はその親が作ったことは、ガンダムのみならずロボットもののお約束と言うべきでしょう。慣性力によるコロニーの擬似重力について、*2作者の理解は正しいかどうかはちょっと気になります。それに関わる表現がやや微妙ですが、間違いとも言い切れません、ぎりぎりセーフというか、危なかしいと思います。ミネバも主人公の父について、最初から読者に隠すつもりが無く騙されたのは主人公だけと言うことです。うん、取り合えず今度の展開を期待致します。



■赤本発売
http://www.light.gr.jp/light/event/comike79.html
これで錬金術三色がそろった。

*1:竟宴歌では源光の作とする。

*2:遠心力というものは本当に存在しない。ですが、コロニーの地表に住み、それと共に回転する者にとっては遠心力そのものです。