前賢故実所収歌

前賢故実
有智子内親王歌は、『雑言奉和』より(群書類從九収録)

http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/opac/pm_detail.php?tbl=bk&id=00001298&title=%A4%E8%A4%EB&vol=&auth=&pub=&sbj=¬e=&fyear=&tyear=&cls=&isbn=&term=0&pagesize=20&order=1&dir=0&ton=1&type1=1&type2=1&type3=1&type4=1&type6=1&tcnt1=229&tcnt2=0&tcnt3=4&tcnt4=1&tcnt5=0&tcnt6=3&exec=%A1%A1%B8%A1+%A1%A13;%BA%F7%A1%A1&page=2


惟喬親王の歌は『古今集』より


074 僧正遍昭(そうじやうへんぜう)に詠(よ)みて贈(おく)りける
 櫻花(さくらばな) 散(ち)らば散(ち)らなむ 散(ち)らずとて 故里人(ふるさとひと)の 來(き)ても見無(みな)くに

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kokin/kk02.htm#074


在原業平も『古今集


747 五條后宮(ごでうのきさいのみや)の西對(にしのたい)に住(す)みける人(ひと)に、本意(ほい)には有(あ)らで物言渡(ものいひわた)りけるを、睦月十日餘(むつきのとをかあま)りになむ、他(ほか)へ隱(かく)れにける。在所(ありどころ)は聞(き)きけれど、得物(えもの)も言 (い)はで、又年春(またのとしのはる)、梅花盛(むめのはなさか)りに、月(つき)の面白(おもしろ)かりける夜(よ)、去年(こぞ)を戀(こひ)てかの西對(にしのたい)に行(い)きて、月(つき)の傾(かたぶ)く迄開放(まであばら)なる板敷(いたじき)に臥(ふ)せりて詠(よ)める
 月(つき)やあらぬ 春(はる)や昔(むかし)の 春(はる)ならぬ 我(わ)が身一(みひと)つは 元(もと)の身(み)にして

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kokin/kk15.htm#747

都良香は『扶桑集』巻七


舊隱詠懷敬上所天閣下
不才多愧業猶難 好似山莊一桂冠 夜鶴眠驚松月苦 曉鼯飛彥峽烟寒
雲埋澗戶幽情積 水隔寰中野性闌 學路蹉跎年暗擲 更裁薙竹養漁竿

http://books.google.co.jp/books?id=DqoTlGYJm1QC&lpg=RA12-PA36&dq=%E6%89%B6%E6%A1%91%E9%9B%86&pg=RA3-PA15#v=onepage&q=%E6%89%B6%E6%A1%91%E9%9B%86&f=false


菅原是善は『女郎花物語』より


東洋女訓叢書 [第2冊]第3 女四書(辻原元甫訳) 女郎花物語北村季吟,P71~P120) 乳母のふみ(著者不詳) 乳母のさうし(著者不詳)
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/757908/71
http://kateibunko.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/katei/cgi-bin/gazo.cgi?no=105&top=1&Settings.x=49&Settings.y=13
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/757908/116

http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/757908/115

正しくは『女郎花物語』菅公の母の歌。



小野春風は『古今集』より


963 左近將監解(さこんのしゃうげんと)けて侍(はべ)りける時(とき)に、女(をみな)の訪(とぶら)ひに興(おこ)せたりける返事(かへりごと)に詠(よ)みて遣(つか)はしける
 天彥(あまびこ)の 訪(おとづ)れじとぞ 今(いま)は思(おも)ふ 我(われ)か人(ひと)かと 身(み)を辿(たど)る世(よ)に

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kokin/kk18.htm#963

藤原基經は、江談抄


「醉望西山仙駕遠,微臣淚落舊恩衣。」聞者感嘆焉。
公家傳文云。元慶四年正月廿日侍宴,座謂左右曰:「前陪太上皇命此宴。今日所著,太上皇脫下御衣也。」此日應製詩末句及之,滿座感動,或有拭淚者。干時太上皇御水尾山寺。

http://books.google.co.jp/books?id=o4kCAQAAMAAJ


在原行平古今集


962 田村御時(たむらのおほんとき)に、事(こと)に當(あた)りて津國(つのくに)の須磨(すま)と云(い)ふ所(ところ)に籠侍(こもりはべ)りけるに、宮中(みやのうち)に侍(はべ)りける人(ひと)に遣(つか)はしける
 邂逅(わくらば)に 問(と)ふ人有(ひとあ)らば 須磨浦(すまのうら)に 藻潮垂(もしほた)れつつ 詫(わ)ぶと答(こた)へよ

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/waka/kokin/kk18.htm#962