予告夢寐

■【MAD】 dies irae 予告夢寐


■読了
■宗像教授異考録 11

宗像教授異考録 11 (ビッグコミックススペシャル)

宗像教授異考録 11 (ビッグコミックススペシャル)

■宗像教授異考録 13
宗像教授異考録 13 (ビッグコミックススペシャル)

宗像教授異考録 13 (ビッグコミックススペシャル)

宗像教授の色恋沙汰にかかわります。一番愛した理想女性・小町=高群真智と、一番守りたい女性・妻=緋奈子。
真智は何も言わずに去って行き、一人で終身を過ごしました。緋奈子が宗像と結婚したものの、事故で娘と共に他界へ逝ってしまいました。
蛇と蛇の紛争、そしてキツネへの世継ぎは、『日本人の動物観』でも拝見しました。源氏物語の昆虫論が面白くてたまりません。
赤神黒神については例の韓国起源論とぶつかって、快哉と叫びたいところです。
暴れん坊少納言5
暴れん坊少納言(5) (ガムコミックスプラス)

暴れん坊少納言(5) (ガムコミックスプラス)

予定通り彰子と定子の対立。あいも変わらず面白かったんです。
彰子后と定子后について、どちらといいますが勿論定子派の私ですが、嫌いのは彰子より寧ろ道長でしょう。
史実では、彰子が何度も定子の子を天日継させようと申しだしたのですが、道長に却下したばっかりです。
まぁ、一応彰子の名譽挽回として、本当の彰子はそんなに大人気ない人ではありませんでした。
なお、安倍晴明が定子寄りように関われてますが、本当は道長と頗る関係良好ですよ。
聖モエスの方舟 2
聖モエスの方舟 2 (サンデーGXコミックス)

聖モエスの方舟 2 (サンデーGXコミックス)

うん、1より面白いですね。まさか松本零士御大が帯を書いてくれるとは思いませんでした。
夏のあらし(8)いい作品でした。空襲下の風景に関わる描写、作者の熱意が感じられます。
万人向けには無理でしょうけど、皆に読んで欲しい作品です。



この彼女はフィクションです。第二話
面白かったんです。前回がかなり酷評したのですが、違う方向性に全力疾走しています。まぁ、もっとも、興味も引かないような作品ならレビュなんか書かないでしょう。それだけ期待していますよ。放棄せず続くを見るのが正解です。「実在する”現実”です」のあたりに、『アヴァロン』クラスリアルでマーフィーがアッシュに言ったセリフ「事象に惑わされるな...ここが、お前の現実(Field)だ。」を思い出した。「かのフィク」2、修羅場の当たり、過去の設定が若さの至りで痛さ爆走中。水星さんの仰った通りああいう路線だな...オレだったらヤンデレ設定書けそうで死亡フラグ
前回は、「完璧じゃないが触れる現実」と「至高だが触れぬフィクション」との対立を期待したのですが、見事に期待はずれになりました。狂気さえ感じられる裕里の部屋シーンなんだから、常人には至れぬ到着点を悟ったのではないかと思いましたのですが、誠に残念でした。特に、実体化について、『電影少女』または『AIとま』を彷彿して、今更在り来たりの展開になってしまい、正直俗っぽさを否定できません。
本当はストーリーが俗っぽくに見せかけて、実はその主人公の俗っぽさ、甘さを逆手にとったのが、この作品の方向性と言えます。己が作られたキャラが実体化して、これからめでたくめでたく...なわけが有りません。求める物と入手した物は、常に一致とは限れません。特に、相応しい努力を払ってなかった時は殊更.....*1実体化したミチルは、最新VERの設定だけではなく、10年間の薀蓄を悉く体現したわけです。そう、作者=裕里本人にすら忘れた黒歴史の数々も!前回は、裕里の覚悟が致命的足りませんといいましたね。*2例え最新VERの設定に忠実しても、かなりいい加減な物が出来上がっただけで面白くないんです。ですが、黒歴史含めで10年渡った思を再現すればどうなるのか?カオスにして痛い、それこそ本作の方向性です。今後はその迷走ぶりをどう生かせるのは楽しみです。



■大魔導師

四十歳の童貞は大魔導師になる

 一部のオタクたちの間で、こんな伝説が生まれているのだそうだ。
 ──男がずっと童貞を貫いていると、三十歳で魔法使いになる。そして、四十歳でその親玉格である大魔導師という存在になれる。特に、帝王切開で生まれたやつは、その中でも最もグレードが高い。何故ならその男は、生まれた時に母親の膣に触れることもなかったわけだから、生涯一度も女性の膣に触ったことがないということで、まさに完全無欠の存在だ。それに比べるといわゆる素人童貞みたいなやつは、半端者の「半人間」である|──。
 これを聞いた時、物語としてなかなかの傑作だと僕は思った。初めはテレビ番組で見たのだが、実際に大魔導師を目指している若者が登場した。それがまた、アニメのキャラクターのような格好をした、極めて綺麗な顔立ちをした青年だったから驚いた。微妙な髪の撥ね方とか、服装とか、それをキャラクターのように忠実に在現して、本当にアニメ作品から飛び出してきたようだった。二十三、四歳と思うが、聞けばネットオークションで月十五万円ほど稼いで、その全てを衣装費用とゲーム代につぎ込んでいるという。完璧にコスチュームを決めて、完全にキャラクターになりきっていた。
 彼の妹という子も登場して、こちらはメガネ顔のメイド服。つまり、二人とも秋葉原の住民なのだが、妹は、「お兄ちゃんにだけはまともに生きて欲しかった。」などと言う。その物言いが面白かった。そして、母親がヨヨと泣いているわけだ。
 確かに母親としては泣きたくもなるだろう。息子はアニメキャラ、娘はメイド。二人には完全にアキバの呪いがかかっていて、しかも息子は大魔導師を目指しているという。
 かといって、大魔導師になること自体を人生の目標としているわけではないのは明らかだ。人生の目標としたいのなら、童貞のまま死んだ時に、あの世で大魔導師になれるという設定でもいいわけだ。しかし、彼らは四十歳という期限を設けていた。つまり、この物語の虚飾性というか、限界を彼自身も十分に理解しているということなのだ。

押井守『凡人として生きるということ』第六章 オタク論――アキハバラが経済を動かす

前回、渡辺静この彼女はフィクションです』の感想に言及した期限は、本当に40歳でした。どうもすみません。

*1:もう一つ、努力はしたが、方向性が違い、言わば外道に走った場合も、概ね裏に何かかあります。

*2:その甘さは、ミチル捨てようと思うようになった原因でもあります。