お盆放浪、出雲一日目

■お盆放浪、出雲一日目
かの地、出雲に再び。
GWの際も二日しか入れなかったので、出雲大社の周辺である日御碕神社、屏風岩、猪目洞窟は行けなかった残念さはいつも心に残る。
朝、夜間バスを出雲市で降りて、早速出雲大社経由、日御碕神社へのバスをのり、出雲再挑戦の旅を始まる。
日御碕神社は流石にさすが美しい、出雲地方では珍しく見える権現造りの社殿が華やかに海の傍に佇むのが麗しい。『出雲国風土記』に「美佐伎社」として記され、上宮・神の宮は素戔嗚尊を祀り、下宮・日沈宮は天照大御神を祀る。「日沈の宮」という名の由来は、伊勢神宮が「日本の昼を守る」日登の宮に対し、日御碕神社は「日の本の夜を守れ」 との「勅命」を受けた神社という。伊勢で連日雨か曇りの天氣に対して、晴れの日、神社の朱色と対応する群青の空と白雲が相俟って非常に美しい景色を見せてくれた。まだ朝早く神主さんが居なくて朱印をもらえず、周りを散策して又戻ろうと思った。日御碕神社の近くに、日御碕灯塔や経嶋がある。また、行けなかったけど日御碕海底遺跡もあり。経嶋(文島ともいう)では、日沈宮元宮で今はウミネコ繁殖地としても有名、日御碕灯塔への道からはよく見える、途中に「日和碕御神事場 御旅所」と表記された地が日御碕神社祭祀家祖神天葺根命が神敕を奉じ経嶋の百枝松を天照大御神に奉る承伝地という。後ほど分かったけど、もっと登れば素戔嗚尊の御神陵と言われる「神蹟 隠ケ丘」も有るようだ、失念。


日御碕神社




バスの本数が少ないので、出雲大社の方向へ歩いて、途中には日御碕神社遥望できる場所があるのが来た際分かったのでそこを目指し、また月讀神社という小祠もある。バスで稲佐の浜で降りたら、前回行ってなかった屏風岩に參った。稲佐浜は出雲国譲の地として知られるが、大国主神武甕槌神が国譲りの交渉をしたのはこの屏風岩だそうだ。屏風岩から遠からずに因佐神社があり、祭神は武甕槌神のもそのゆかりだと思う。


屏風岩

因佐神社


そしてまた弁天嶋へ。前回は曇りだったけど今度は晴、写真撮りながら満喫している最中に...首からぶら下げたカメラがカメラが海におちった!!!(死)直ぐバッテリとメモリカードを取り出して干してみたけど、時間を置いてからカメラが作動不審の末に動けなくなった。一日置いたら写真が取れるようになるけど、絞り、露光、とシャッター以外にあんまり正しく動けるボタンが無く、特に露光補正があやしいのと、そのばで写真確認できないのが痛い。あと、沈胴式レンズも手で引かないとちゃんと出なくて困る。
って訳で、最悪の事態を想定しつづ行くべきところを行かないといけない。前回の黄泉比良坂につづいて今度は出雲国風土記にかかれた黄泉穴こと猪目洞窟。

宇賀鄉。北海濱有礒,名腦礒。高一丈許。上生松,蕪至礒。邑人之朝夕如往來,又木枝人之如攀引。自礒西方窟戶,高廣各六尺許。窟內在穴。人不得入,不知深淺也。夢至此處礒窟之邊者,必死。故俗人,自古至今,號黃泉之坂、黃泉之穴也。

http://miko.org/~uraki/kuon/furu/text/fuudo/izumo/izumo05.htm#izu05_02

夢でこの洞窟に入る人は必ず死ぬという物騒な記事だけど。幾つ気になる点がある。猪目のいめは夢(古音いめ=寢目)に通じるのではないか。そして、現在は思うことが夢に出ると違う、古の人は相手が自分を思ってるから自分の夢で(生霊として)現れる。ようする、己の霊が夢の中で現世と黄泉の境界を越えたのではないか、それなら死ぬのも納得できる。
猪目洞窟で青春18切符を使って旅行してきた夫婦と出会い、台湾に来たいとの話。意外と東エレとか生研をご存知とは驚いた。


猪目洞窟 (黄泉穴)


そのまま出雲市にもどり、カメラを鮎売りできる場所を探してみたけど、即座修理できるところは無さそう。早めにゲストハウスに行って、行こうと思った須佐神社は諦めた。出雲のゲストハウスにも夕食会があって、なんと出雲で二週間泊まりの女性大生が居る。卒論テーマはパワースポット関係らしい。隣の人が明らかに「こんな所で二週間も居られるか」って顔してるけど、私の場合むしろ一ヶ月も足りないのでは...人それぞれだなと実感した。ちなみに、私的にパワースポットという言葉がなんか軽くてあんまり好きではない。