嫌オタク流

先日入手したので、今日は一部読んでみました。
発案の海猫沢めろんは「昔、オタクの特性ともいえる『自嘲的』性格は、最近のオタクにあまり見られないから...わざとこういう本を出たいと思ってる。」という話が凄く共感的同意してます。堂高しけるが『全日本妹選手権』巻二で「誰も罪悪感を抱きながらオタクをしているんだ。」と言い出しまが、今のオタクには全く適用しないと気がします。オタクが「罪悪感」と「自嘲的言動」を持ちながら、一般人を迷惑かけない常識人で居られる筈と私がそう思います。




菅家文草
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/kanke/bunsou/bunsou.htm

165 孤雁 廿頌十三。


    薄暮孤飛雁 閑中聽不煩 賓來秋霧遠 旅宿曉波喧

    未卜能鳴意 唯驚冷夢魂 若知詩與苦 高門欲相存

菅原道真菅家文草』巻第一0165


田村草子
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/monogatari/tamura/tamura.htm

 山山峰峰を辿り越えて見給へば、大き成岩穴在り、見給へば、漫漫たる霞(かすみ)の内に、黄金(こがね)の甍(いらか)有、金銀瑠璃 ( こんごんるり ) の砂をしき、鐵の門を過ぎ行けば、白金の門在り、尚し過行けば、金銀の反橋(そりはし)を掛けたり、誠に極樂世界(ごくらくせかい)と言ふ共、是には如何でまさるべき、庭に四基の躰を現(あらは)し、先ひんがしは春の景色にて、出る日蔭物どかなり、谷の戸明くる鶯(うぐひす)の、聲も高嶺の雪溶けて、垣根の梅(むめ)のかつ散れば、櫻は遅しと咲き續く、岸の山吹色深く、藤波寄よする松枝の、碧の空に立續き、南面(みなみおもて)は夏の夜の、明方近き杜鵑(ほとどぎす)、鳴き行く山走しげり逢ひ、岩が解(ど)けつる瀧(たき)津瀬に、浪も涼しき夕暮れに、飛び交ふ螢微かにて、天の戸叩く水鶏(くゐなとり)も、曙(あけぼの)柳(やな)を押(お)しむらむ、扨又にしは、秋風の、末葉の露の散る影に、所所の簇紅葉の色、野邊の蟲の聲しらるる、蓬生(よもぎふ)の露にみだるる糸萩(いとはぎ) の、花紫の藤袴、桔梗 ( ききやう )、苅萱(かるかや)、女郎花(をみなへし) 、今を盛りと見えたりけり、北は冬の景色にて、尾上(をのへ)の松の梢までも、降りうづみたる雪の日に、隅やくけ降り末明(ほのか)にて、池の郡の僻に、番はぬをしの立ちさはく、羽風も寒き曉(あかつき)は、一人寢る身様かるらん、又巽方(たつみのかた)を見れば、色色の鳥の羽にて、吹き分けたるやかた、百ばかり並びたり、其の内を見れば、玉の床に、錦の褥を敷き、室方の格子の内には、玉の簪(かんざし)掛けたる女、余たなみゐて、琵琶言調べ、或ひは、ごすご六に心を寄せたるもあり、其れより奥を見るに、大嶽丸か住ける所と思しくて、黄金の扉に、白金の柱にて、一段高く作り、郡(こほり)の如く劔戟(けんほこ)をば、隙間も無く立並べ、鐵の弓矢なくゐは數を知らず、俊宗思召けるは、只今よき折伏し也、鏑矢一つ射ばやと思召けるが、先鈴鹿御前に問ひ給へば、暫く待給ふべし、只今事のいで來るならば、検束(けんそく)共に取込められ、御命有まし、其れを如何にと申に、此鬼は、大通連(だいとうれん)、小通連(しょうとうれん)、釼明連(けみゃうれん)とて、三つの劍有、此劍共をたいする内には、日本か寄てせむる共、討たるる事が有まし、さあらばしやうじいれ、睦(むつ)ましけにも手無し、三つの劍を預かりて取るべし、其後來らん時、易々と討ち給へ、先只今は歸り給べしとて、打つれ斷(だ)ちて歸り給ふ。案の如く、日暮れければ、大嶽丸、美しき童子と成り、鈴鹿御前の御枕に立寄りて。
  ≪岩ならず、枕成りとも、口やせん、夜夜の涙の、露の積もれは。≫
 と詠み、袂(たもと)を顔(かほ)にをし当てて泣きける、鈴鹿御前は、兼ねて巧みし事なれば、返し。
  ≪口はてん、枕は垂れに、おとらめや、人こそしらね、堪えぬ涙を。≫
 と詠み給へば、大嶽丸是を聞き、怖いかに、ちつかに文の重なるまで、一度の御返事たに無かりつるに、只今の人の言葉の嬉しさよ。誠なるかな、目に見えぬ鬼神をも憐れと思はせ、男女の中をも和らげ、彪武士の、心を慰むは歌也。我歌の道を知らずしては、如何で此君と契りなん、天晴(あつはれ)歌詠みかなと、漫ろに我身を譽たりける。
 さて、鈴鹿の側近く寄り伏し、此れ程盡くせし心の程を、哀れみ給ふにや、只今の言の葉こそ有難けれと、涙を流しければ、鈴鹿御前、我も岩木ならねば、如何ばかり思ひつるそや、構へて見捨て給ふべからすと、打解顔(うちとけがほ)に仰ければ、大嶽丸も何か心を残すべき、越し方行く末の事共言(い)ひ語(かた)らひけるか、明ぼの告(つぐる)鳥の聲、おき別れ行きぬきぬの、袖を控えながら、此程俊宗とやらん言ふ者、我に文を通はしけれども手に悖(もと)らず、御身にかく慣(なれぬ)ると聞くならば、如何なる憂き目にも哀すべき、心細く思ふ成り、御身の劍を我に預け給へかしと仰ければ、誠に去事有、其俊宗と言ふこくはじやめば、由有る曲者(くせもの)にて、我等をも狙ふと聞え候、去りながら此劍共の有らむ程は、御心安く思召(おほしめし)て、御枕に立て給へとて、大通連・小通連、二つの劍を抜き出して、そもそも此劍と申は、天竺(てんぢく)真方(まかた)國にて、阿修羅王(あしゆらわう)、日本の佛法盛ん也、急ぎまだうに引入よとの御使ひに、某眷族共(それがしけんぞくども)をくして参る時、此三つの劍を給はる事、後代までの面目(めんぼく)られは身を放す事無し、然るを一夜の情けにほだされて、鈴鹿御前に参らせて、御枕が身に立て給へとて、未だ夜を篭めて、立迷ふ黒雲に打乗りて、鬼の住かに歸りける。斯くて俊宗は、此由を聞し召し、たた是佛神の御計らひ也とて、いよいよくはんねんし給ふ、斯くて夜も明ければ、急ぎ御用意有るべしとて、先二つの劍を参らする、一つの釼明連と言ふ劍は大嶽丸が叔父に三面鬼(さんめんき)と申鬼が預かりしか、此程天竺へ参り候そや、又今夜は鬼共に酒を進めて飲ませよ、兵事(へいじ)を送りて侯間、皆眷族共はゑい伏し侯べし、御心安く思し召して討ち給へとて、鈴鹿は雲乗りて立隠れ給ふ、去程に大嶽丸、此をば夢にも知らずとて、連中差して入ければ、俊宗立向かひて、鈴鹿御前と申は何者ぞ、定めて大嶽丸と言ふ曲者か、汝知らずや、我は是、日本の御門に遣へ奉る、田村大將軍俊宗とは我事也。十七にて大和の國奈良坂山に、かなつぶての靈山と言ふ化生(けしやう)の者を従へ、大將軍の司を給はり、御門を守護(しゆこ)し申事、異國までも其の隠れ無し、それになんそ、まの前にて大惡を成す事、たがゆるしけるそとの給へは、大嶽丸は、今まで美しき童子成りしが、見る見る丈十丈ばかりなる鬼神と成、日月の如くなる眼を見出し、俊宗を睨みけるが、天地を響かし大をん舉げて、汝は扶桑(そくさん)國の御門の臣下として何程の事有べきぞ、手並みの程を見せんとて、冰の如くなる劍鉾(けんほこ)を、三百ばかり投げか来る、去れ共俊宗の味方には千手觀音(せんじゅくはんをん)と、鞍馬の大毗沙門天(ひたもんでん)、兩脇に立給ひて、將軍の上に落ち懸る鉾を払ひ給ふ、鬼神は怒りをなし、數千ぎに身を返じ、大山の動く如し、去れ共田村騒ぎ給はず、神通の鏑矢射給へば、或るひは撃たれ、射た手をひ、四方へちりちりになりにけり、去れ共大嶽丸は微塵(みぢん)と成り、磐石と変化、暫く撃たれされば、俊宗劍を投げ給へば、首は忽ち打落とされ、雲霞の如く見えたる眷族も、皆消え消えと成りけり、其後鬼の首共を、ざう車に積み、都に上せ給ふ、御門衛(ゑ)いらんましまして、伊賀の國を給はり、いよいよさかへ給ふ、去れ共俊宗は、鈴鹿御前情け深く坐しければ、やかて御下り有て、明しくらし給ふ程に、姫君一人出き給ひて、御名をは聖林(しやうりん)女と申て、何時聞かしつき給ふ、去れ共都遠き所なれば、折伏しは都の事思し召し出して、何時まで掛かる雛の住まひならん、偲ひ都に上らばやと思し召しければ、鈴鹿御前是を打見(うちみ)給ひて、元より我は下界の人間に非ず、何事も御心に思ひ給ふ事を我知らぬ事無し、さしも二世とこそ契りつるに、早くも變はりたる御心かなと、涙に咽び給へば、田村聞し召し、いさとよ心の變はる事はさふらはず、去れ共此の所に斯くてながらへ候へは、君の御恵みも薄く成り、又は郎等共の思はん程も謀り難し、同じく都へ御供申て、住まばやとこそ思ひさふらへと仰られければ、其の御言葉もことはりなれ共、去りながら我は此の山の守護神(しゅごじん)と成り、都を守り申べし、急ぎ御上り候へ、御心こそ謀りたり共、我は聖林(しやうりん)と申姫が候上は、弓矢の守り神となるべし、さあらは此くれには、淡海(あふみ)の國に、悪事(あくし)の高丸出て、世の妨(さまた)げを成すべし、さあらは田村に、又従へよとの宣旨降るべし、内内御心に掛け、御用意有れと仰ければ、田村聞し召し、こは恨めしき御事かな、もし諸共に上り、都の住まゐもかなとこそ思ひつるに、如何で見捨て参らすべきと仰ける、鈴鹿御前聞し召し、先先此度は我に任せて、御昇り候て、やがて又降り給へとありしかば、力無く、俊宗上らく有て、先參内されければ。
 御門衛いかん有て、管弦亂舞(くわげん くはげんらんぶ)御歌合様様の御持成(もてな)しなり、上くぎやう天上人、とりとりの御慰めに、さらによるひるかけて御暇も無し、斯くて彌生(やよひ)の末より、神無月の始め頃まで、御遊覧(ゆふらん)有ける所に、鈴鹿仰せし如く、淡海の國に、高丸と言ふ鬼居できて、往來の者を喪ふ事數を知らず、急ぎ討つて下さるべしとて、在所在所より申來る、此由相聞申ければ、たまたま將軍の在京也、此年月の辛苦をも慰めんと思ひつるに、程も無くて、掛かる事こそらめしけれ、去りながら誰に仰せ付けられん物無しと仰ければ、俊宗は時の面目(めんぼく)是にすきしと、悦び御受けを申、罷(まか)り立て、鈴鹿へ此由申さはやと思し召しけるか、いやいやつうりきにて、とくしり給ふべき物を、時移りては足柄(あしかり)なんと思し召し、十六萬きの兵を引ぐして、高丸かぢゃうへをしよせ、內の有様見給ふに、石の築地(つゐぢ)を高くつき回し、鐵の門さをさし固めて、せめ入べき様も無し、俊宗門前に駒掛け寄せ、如何に鬼共確かに聞け、只今汝か討つてに向ふたる者を、如何なる者とか思ふらん、一刻までも隠れ無き、藤原の俊仁の嫡子(ちやくし)に、田村將軍藤原俊宗也。手並みの程は定めてきき及び給ふらんに、何とて罷(ま)り出てか胡散(うさん)して、命を繼ぎ、己が本國へ歸らぬぞとの給へは、じゃうにはなりを鎮めて、音もせず、俊宗笑(はら)を立て、鈴鹿御前の伝へ給ふ桑貝印(くわかいのいん)を結びて、じゃうの内へなげ給げば、 花苑(くわゑん)と成てやけ上がる。高丸は雲に乗りて、信濃(しなの)國布施屋(ふせや)ヶ嶽(だけ)へ落ち行きける、田村續ひて責められければ、駿河(するか)國富士嶽へ落ち行きける、是をやがて攻め落とされ、外の濱に落ち行けるか、是を責め付けられて、たうと日本の境に、岩を刳り貫き、じゃうとして、引篭もりければ、ろく地に續く程は責めけるが、海上の事なれば、如何せん、先引取り兵船を整(ととの)へてよせんとて、引き給ふが、十六萬期の兵(つはもの)、此処かしこにて討たれ、やうやう二萬旗ばかりになり、都へ上り給ふとて、鈴鹿の坂の下、罷りのしゆくにつき給ふそと仰ける、俊宗聞し召し、その御事にて候、罷り向ふ時も、御いとまこいに参らばやと存知候へども、時刻移りなんと思ひ、罷り通り候也、高丸をは随分責め候へとも、今は海中に岩を刳り貫きて、引篭もり候あひだ舟を整へん為に、先都へ上り候、其上人余た討たれ候、此由申上、やがて又打寄せ候べしと仰ければ、鈴鹿聞し召し、舟も兵も、如何程集め給ふ共ぼんぶの身に叶ふべからず、兵共をば、急ぎ都へ上(のぼ)せ申さんとて、神通(じんつう)の車乗り、只二人刹那が間に、外の濱に着き給ふ、高丸は折伏し、昼寝して居たりつるが、かつは遠(とほ)き、例の田村か又來るぞ、用心せよと言ふままに、岩戸を立てて引篭もる、其の時鈴鹿は左の手を差し上、天を招(まね)き給へば、十二の星、二十五の菩薩、天降り給ひて、見目(みめ)うの音楽を揃へ、斯の岩屋の上にて、舞ひ遊び給へば、高丸勝て合ひの娘是を聞、あら面白の音楽や、天竺に在りし時、度度聞けれ共、斯程の楽は今だ聞かず、哀れ見ばやとこそ天へけれ、高丸申やう、誠の楽と思ふべからず、田村と鈴鹿、我を謀り出さんとてする事ぞかし、構へて見る事むやくなりと言へば、娘重ねて申やう、露(あらは)にも出て見ばこそあしからめ、戸を細目に開けて見候に、何の子細の有べきと言ひければ、力無く岩屋の戸を三寸斗開けて覗きければ、廿五の菩薩天童子集まりて、殊に妙(たえ)なる音楽を揃へ舞給へば、余りの面白さに明くるとは思はね共、廣廣と開きければ、鈴鹿田村に、あれ遊ばせとの給ふ、俊宗鐵の弓に、神通の鏑矢撃つがひ、暫し固めてはなち給ふ、雷(いかづち)の如くに成り渡り、高丸か眉間(みけん)を砕き(いくだき)、腰骨(こしぼね)掛けて、後なる石につなぬかれける。其の時劍を投げ給へば、高丸親子七人が首を打落とし、八人のつつの忍足(にんそく)にもたせて、都へ上り給ひければ、くんか受けじゃう、思ひのままに頂戴 ( ちやうだい )して、又鈴鹿へ下り給ふ、御前は悦びの神酒(みき)を勸(すす)め、夜もすがらく半減して、明石(あかし)蔵させ給ふ。

大嶽丸と高丸を倒した。続きは復活たる大嶽丸の逆襲。




Fate/Stay night」〜東日本巡礼編〜

お疲れ様でした。m(__)m
私信:
>コレ? これはチェックしてなかったです。
ああ、機会があれば御覧なさい。痛いかも...(?
>経験者
どんな経験が聞きたいところですが...
>とりあえず前者と解釈しておきます
前者です。後者はどんなものが知りませんが、心当たりは幾つもありますので自主規制取った方がいいかも。
>私は第1巻を読んでダメで、その後読んでませんでした。
私は第0巻(外伝)から読んだのです。やっぱり第0巻を読むことはオススメます。
第0巻も駄目だったら、続きを読む必要もないと思いますわ。


■巫女 GNYO/Linux
http://miko.gnyo.org/
12月30日(金) 西地区 お-33b
MIKO GNYO/Linux2.4とマニュアル本を頒布予定。


■車に変形する二足歩行ロボット HSWR-007
http://robot-fan.net/spot/spot067.html


■美少女に女体化新薬の完成で日本安泰
http://www.nyasoku.com/archives/50348333.html
安泰って訳ないだろう...