年末年始放浪記・京都二日目

■年末年始放浪記・京都二日目

先日はかなり怠慢な一日を過ごしたので本日はもっともと憧れた貴船へ行くことにした。
貴船神社の静謐荘厳の雰圍氣が絶対に壞したくないので、初日を避け、また朝一へ行くことにした。いつもながら未明で出発。
京阪電車には叡山電車と合同企画鞍馬・貴船1dayチケットはあり、叡山電車全線、そして京阪電車大津線男山ケーブルを除く全線が一日乗れる。単純に貴船往復だったら一日チケットが少々高いけど、他の所も回れば一日チケットがお勧め。
貴船といえば代名詞は川床だけど、夏でもないし年末年始休むところもおおいので代表的なシーンは撮れなかった。おう一つ遺憾な点は梶取社を參らなかった。またいつか行こう。
叡電貴船口から降りて、道を沿って歩いたら直ぐに出会ったのは和泉式部ゆかりの螢石。かの後拾遺1162「物思へば 沢の蛍も 我が身より あくがれいづる 魂かとぞ見る」と読んだ蛍の名所であった。なお、貴船神社の結社はこの歌碑を立ている。


平安京 貴船神社 和泉式部 螢石


貴船神社の一番の見所はやっぱりその石階段の參道。ある意味社殿以上に神社の顏をなしている。貴船もしき貴布祢、気生根の起源というと、反正天皇の代に玉依姫が黄船を乗って浪速から淀川、鴨川へ上陸し、水神・高龗神を奉り、それが貴船の所以。乞雨の社としても信仰が篤い。例の黄船を操る梶取神は梶取社に祭られ、駅のすぐ傍にある。その伝説から、本宮、結社、奧社それぞれ天津磐境をイメージした石庭、天磐船、黄船を隠した船形石がある。本宮に水占斎庭があり、結社に相生の杉があり、奧社は船形石以外も本殿の下に龍穴の伝説がある。


平安京 貴船神社

平安京 貴船神社 結社 天磐船

平安京 貴船神社 奧社 船形石


奧社まで行って本宮に戻ったら段々人溜まりが出来てる、早めに着て正解と思う。そこから鞍馬山の西口から入り。一日チケットの特典として貴船で参拝記念品が頂けるし、鞍馬の入山料が安く出来る。西口から入ると直ぐに奧院魔王殿に辿り付ける、金星から參り降りた魔王尊を祭るといい...うん?由岐神社の下にも魔王の碑や魔王の滝が関連史跡だと思う。義経公背比石の近くに、土壤が薄くしたは砂岩のため、特異な風景木の根道が拜める。そのまま進むと大杉權現、義経公息繼ぎの水、与謝野晶子書齋冬柏庭、など見所がおおい。鞍馬寺では阿吽の虎がある。


平安京 鞍馬山 木之根道

鞍馬寺


鞍馬寺から由岐神社の間は、清少納言が『枕草子』に「近うて遠きもの」として上げられた九十九折という曲折路である。由岐神社は鞍馬の火祭で有名、ただし神道らしくない節があり、神仏習合の名残かもしれない。鞍馬駅には天狗像(面)や「月岡芳年義経」展があり。


平安京 鞍馬山 由岐神社

折角の一日チケット、京阪線に乗り遠くまでいくと石清水八幡宮へ。地図をみたら駅の傍に物部氏饒速日尊を祭る飛行神社がある。本当は飛行機関連であんまり神社らしくない神社(鉄の鳥居、ギリシア神殿が如く拜殿)、饒速日尊を祭神とするのは天磐船を飛行機とみなす為であった。


平安京 飛行神社


石清水八幡宮には人が非常に多い。敷地も予想以上に大きい、またいつか年末年始を避けて行こうかと思う。のち、伏見稻荷へと京阪線に乗り、磐船神社のDMを見て明日行くと決意。伏見稻荷につくのはもうおそくで夜は千本鳥居を沿って稲荷山を登ってみたけど意外と遠いので熊鷹社と谺ヶ池で折返、殘りは明日へ。夜間撮影のため絞りをf/8.0にして1〜4分間の露光で夜の稻荷を撮った。


平安京 石清水八幡宮


平安京 伏見稻荷大社



こんな感じで今日も無計画で色々歩いて回った。