今敏監督のご冥福をお祈りいたします

台湾版の豪華版PERFECT BLUEでも買おうかと思う今日のこのころ。日本版DVDは既に持ってますが......



■読了
クトゥルー〈13〉

クトゥルー〈13〉 (暗黒神話大系シリーズ)

クトゥルー〈13〉 (暗黒神話大系シリーズ)

J・ウェイド「深きものども」深きものどもと言ったら蛙人間じみたものを連想されそうだが、今度はイルカ。あとはインスマウス出身者との話。深きものどもと対抗しようとするものたちは餘にも存在感無くて最後は忘れ去れた運命に...(汗)
後記によれば、ゼリア・ビショップ「墳丘の怪」もラブクラフトの添削を受けたらしい、なるほどそんな雰囲気は確かにラブクラフトらしい。
メモ:http://homepage1.nifty.com/ta/0sa/seishin/an.htm


ラブクラフト全集(2)

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

クトゥルフの呼び声」、「エーリッヒ・ツァンの音楽」、「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録。
クトゥルフの呼び声」はクトゥルー〈1〉で「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」はクトゥルー〈10〉で既読。
「エーリッヒ・ツァンの音楽」はラブクラフト前期の作品のようで、奇妙な音楽を引く老人と、それに対して好奇心を抱く主人公の間の話、
音楽と共に名状し難い恐怖を経験し、老人の手記を紛失したもののもう読む気に成れないという。肝心の手記の内容は遂に判らずに終った。
クトゥルーに似たような、似てないような、前期と後期作品の間の転換期を拝める、作品そのものより作者の変化の方が楽しめる作品かもしれない。


■ASSAULT GIRLS:AVALON

ASSAULT GIRLS AVALON(f)

ASSAULT GIRLS AVALON(f)

映画ASSAULT GIRLSよりもこっちの方がAVALONとのリングが繋げられます。
ASSAULT GIRLSを視聴する時、微妙にAVALONの設定を変更したのでは、と思う節がありますが、
この小説によればやっぱり同世界観のものだと思われます。
但し、ASSAULT GIRLSの時代になるとともに、元非合法ゲームのAVALONが合法化されたらしいと思います。
映画同様、AVALONが(リセット宣告なしでも)何度も再挑戦可能というシステム変更が成されたものの、
イェーガーの友が未帰還になった事から察すると、それは最初からのものではなく、のちのシステム変更によるのではありませんか。
もしくは、今のAVALONでも映画AVALON時代のように、未帰還になる危険が隠しているのかもしれません。
映画では少し蛇足だったイェーガーVSグレイ戦について、
小説ではイェーガーVSグレイとイェーガーVSカーネルの二段組で、共に女子の癪に障って即デットのところが笑いました。
ついに、本作ではロボットとしての天人が出ませんでした。


おまもりひまり4

後記を読む前におまもりひまり零巻の存在を知りませんでした。
小説版オリジナル妖は久しぶりでした。


■注文

資金難気味ですが、とりあえず舞台をも拝めるならそれでいいかな、と。





■読書中
■閃撃戦=迷思与真相 普魯士/徳意志軍事思想的詮釈
タイトルを(やや堅苦的)日本語訳すれば、『電撃戦、迷信と真相 プロイセン・ドイツ軍事思想の解釈』でした。
出来はどうかなと思ったものの、意外と滞りなく読み続ける。



世紀末オカルト学院
民俗学やドンデモに興味あるものの、正直オカルト特にUMAについては無学の部類の私でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%91%E3%82%AB%E3%83%96%E3%83%A9
http://mugaku0.exblog.jp/5157447/
チュパカブラについては初耳で、その点において今回は加点の対象になります。
が、前回より本気にオカルトぽさをでたものの、やっぱり演出及びストーリーは若干安易などことがありますので、良さ悪さには決め難い。



佐伯日菜子 エコエコアザラク・インタビュー

女優が魔女を演じているのか、演じている女優が魔女なのか。
その辺りが怪しくなってきたのでした。

(略)

キャラクターという仮の姿をとって、実体化している彼女たちこそが、実は魔女だったのではないか?

押井守『ASSAULT GIRLS:AVALON』後書きより

エコエコアザラクにおいて佐伯日菜子が演じた黒井ミサを見て、なんとなく押井監督の話を思い出します。
但し、留意しておきたい事、押井監督は監督として女優ありきの魔女を論じますが、私の立場では「キャラクターという仮の姿をとって、実体化している」の段を注目してほしい。
実体化しているか否かの両方とも、このエコエコアザラク・インタビューで拝めると思います。