伊勢國渡遇宮

■伊勢國渡遇宮
日本書紀、倭姫の記事に、天照大神を伊勢國渡遇宮に遷す日月について、以下のごとく書かれてました。

一云,天皇以倭姬命為御杖,貢奉於天照大神。是以倭姬命以天照大神,鎮坐於磯城嚴橿之本而祠之。
然後隨神誨,取丁巳年冬十月甲子,遷于伊勢國渡遇宮。

そこの丁巳年は、本文の

二十五年三月丁亥朔丙申,離天照大神於豐耜入姬命,託于倭姬命。

の次の日、つまり二十六年のことである。但し、冬十月甲子は何日であろうか....?
本文の二十六年条を見ると、

二十六年,秋八月戊寅朔庚辰,天皇物部十千根大連

とある、二十六年八月は戊寅朔で、(閏月とか)余計なことでなければ九月は己酉朔で十月は己卯朔になるはずです。
そこで、二十六年十月己卯朔で計算すると、甲子はなんと四十六日になります。


日本書紀の誤記なのか、ちょうど閏月が入ったのかどちらでしょうね......


ちなみに、八月が閏月の場合は十五日で九月が閏月の場合は十六日でした。