ネクロノミコン

ネクロノミコンアルハザードの放浪

ネクロノミコン

ネクロノミコン

読了。正直、私が想像した『ネクロノミコン』とはかなり違います。
冒涜な魔法書にして歴史書、莫大の禁断な知識の無尽蔵であるはずの本書は、アルハザード見聞録といった方が正しいかもしれません。
もちろん、アルハザードが『アル・アジフ』を記したのは、虚無の砂漠での放浪体験がネタ元なのですが、
そのまま遊記のような見聞録になるとは思いもよりませんでした。
しかも、数多くの小説で時々引用される詩めいた雰囲気の文字・連句が、本書においでは一般的な表現ではなく、いわば引用文みたいなものでした。
まぁ、事実この本を作るときラブクラフトが小説中引用したものを全部入れようとする労作を行ったから引用といえば引用なんですが...
文字上的は禁断かつ冒涜だと言い続けますが、別にそこまで恐ろしい書物とは思えませんのは私の問題でしょうか。
最後、かなりの大冊と表現された『ネクロノミコン』の割りに、お世辞でも大冊とは言い難いところがあります...

それまでに出版された『ネクロノミコン』に不満を感じていたドナルド・タイスンは、2004年に『ネクロノミコン アルハザードの放浪』を出版。ラヴクラフトが作中において『ネクロノミコン』からの引用として記述した文章を全て盛り込み、より設定に忠実な再現を試みている。

ネクロノミコン』そのものよりも、ラブクラフトの作品群との繋がりが面白かったと思います。


どころで、少々おもいしろい発見があります。無貌の神ナイアーラトテップは若干、メルクリウスの形象と被るところがあります。
正田はクトゥルーを読んでないと言いながら、それなりの奇遇でもいえます。
まず、ナイアーラトテップは旧支配者の中に一番賢明かつ詐欺師の存在で、故にマギ族がそれを惑星の中でも一番早い水星に結び付けました。
そして、シュブ・ニグラスを崇拝するタグ族の女性は、別にマギ族と関わりなくても、ナイアーラトテップの印をカードゥーケウスにしました。

まぁ、勿論水星=ヘルメス=カードゥーケウスとは簡単に結び付けますが、
ナイアーラトテップは無貌の神故に幾千幾百の貌・名前を持つ、名状し難い貌(影絵が如く印像に残らない上に時時変化しているとか)等々、
しかも賢明かつ詐欺師の存在、満々とメルクリウスそのものではないかと思います。ほんとに凄い偶然ですね。



■日本発近代知への接近― 梁啓超の場合
http://www.icis.kansai-u.ac.jp/data/journal02-v1/17_shen.pdf


GLAY 攻殻機動隊押井守とのコラボアニメが実現!
http://www.hotexpress.co.jp/news/100927_glay/


■『ぬらりひょんの孫』アニメに羽衣狐様が出るよ!
http://d.hatena.ne.jp/mercury-c/20100927


黒神

黒神山遺跡遺跡から発見された腕輪の力で呼び出される黄金の巨人REIDEEN

前にアレを書いたときは忘れてきたのですが、黒神山ってそのまま黒髪山遺跡ではないか...神は黄金、髪は烏黒



■「適材適所」の鳩山前首相、尖閣諸島に永住へ
http://kyoko-np.net/2010092701.html
虚構新聞社相変わらず...



下鴨神社
同じくたちゃなさんが撮影したものです。