小川のふちに柳の木が、白い葉裏を流にうつして、斜めにひっそりと立っている。オフィーリアはその細枝に、きんぽうげ、いらくさ、ひな菊などを巻きつけ、それに、口さがない羊飼いたちがいやらしい名で呼んでいる紫蘭を、無垢な娘たちのあいだでは死人の指と呼びならわしているあの紫蘭もそえて。そうして、オフィーリアはきれいな花環をつくり、その花の冠を、しだれた枝にかけようとして、よじのぼった折も折、意地悪く枝はぽきりと折れ、花環もろとも流のうえに。すそがひろがり、まるで人魚のように川面をただよいながら、祈りの歌を口ずさんでいたという、死の迫るのも知らぬげに、水に生い水になづんだ生物さながら。
http://lapis.blog.so-net.ne.jp/2005-11-15
美的ネクロフィリアと言いますが、John Everett Millaisの「Ophelia」以前、シェイクスピアのこの描写は既に確信犯だと思うのは私だけですか?
ちなみに、ガサラギの豪和美鈴が自らをオフィーリアに譬えた事があります。
■クトゥルー〈7〉
- 作者: H.P.ラヴクラフト,大滝啓裕
- 出版社/メーカー: 青心社
- 発売日: 1989/11/01
- メディア: 文庫
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ヘンリイ・カットナー『セイレムの恐怖』。悪くないが、本巻においではややイメージが弱い。事件を経てから作風が変わるところがいい。
ゼリア・ビショップの『イグの呪い』。なんかツボにハマっちゃった。性質こそ違いますが、不思議を書くには理知を踏んでから再び狂気の域にでた所は、ラブクラフトの『神殿』を思い出しました。後記を読んでみると『イグの呪い』はラブクラフトの徹底の添削を受けたそうです、どこかビショップでどこかラブクラフトなのかを興味深いです。
ラブクラフト&ダーレス『閉ざされた部屋』。相変わらず廃棄物再利用。この前にもでたラブクラフト&ダーレス作品にほぼ同じシーンがあるのは惜しい。それでもそれなり読める応えがありますから悪くありません。
■クトゥルー〈8〉
ラブクラフト&ダーレス『屋根裏部屋の影』。悪くは...ないのですが、主人公の受動ぶりにはちょっと飽き気味の上にフィアンセが能動過ぎます(汗)、相俟って太古の恐怖や禁断の知恵が呆気なくやっつけられましたとは......(汗)
■ゼーガペイン
BDまで出したのね...実は未見です。(汗)
http://www.geocities.jp/ssvsos/zega/zegaflash.html
折角ですからフラッシュ置き場をメモいたします。