逆に切ない

Dies irae 〜Neuen Welt Symphonie〜 PV

妙に切ない...


暗い一直線のVerfaulen segenと反対に救いをもたらすべく書かれたZwei Wirklichkeitですが。
なにそのPV、幸せの今時を挟んで、本編の名場面が出てきて逆に切なくなるじゃありませんか......


どちらと言うと『再臨詔』を否定的に看做す私ですが、
玲愛ルートよりもマリィルートのエンドが納得が着くのも無理ではありません。
マリィルートのエンドは、一時の安らぎを救いとして、成ってしまった事を是正しようとはしません。
それに比べると、玲愛ルートは一見、本当の救いがもたらしたもののですが、
過去の傷跡・思い出をどうのように取り扱いしているのかは、少し疑問を持っています。
それは久遠の本編と再臨詔にも当たる問題で、人生が一度しかないから精一杯に生きろうと、人生をやり直しとの抗争ではありませんか。
個人的は、たとえ完璧ではなくても、哀しいことも含めて、大切な思い出に違いません。それを否定させたくありません。


玲愛ルートが最終エンドとして定着した以上、過去の事を無なったことになったのかは気になって気になって仕方がありません。
Dies iraeのキャラは殆ど、善を目指しながら悪に落ち、悪役に見えるが愛すべき不器用な人々でした。
こんのPVでは、新しい現実と、過ちであるものの愛すべき出来事の幻は、私の切なさを誘発して切なくなります。

故に罰。私は永劫苦しまねば成らない。
救いなど要らぬ。祝福は遠ざかっていけばいい。
たった独り、何処までも、歩き続けるのだ、永遠に。

神父が邪聖としての道を選んだ理由、皆に酷いことをやるのも、
自分だけは罪人であり、罰を受け、永劫苦しまねばならぬ、
救いを受け入れる資格が無いゆえ、自分の可能性を排除し、悪に成るのは自分だけでいい、という自我完結の論法でした。
こういう悪者にし対して、どこか憎めることの出来ない気持ちがあります。




■萌え萌えナチス読本 「第三帝国を萌やし尽くせ!」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51015351.html
すみません、ナチス萌えますが、この本はイマイチ萌えません。

勿論この方が私的にアリです。